7月1日(火)
▼「浄魔巫女」300行ほど書く。今回は、まだTSF的なシーンはあまり出ないので、あっさりと済ませた感じ。遥佳が弥生とセックスして女の子になるシチュエーションは「マヴカレ魔法少女!」に合わせてのことだが、「闇の声ZERO」で、ペニスを引っこ抜いて、割れ目や子宮を作っていく、なんて描写にした方が良かったかな、と思ったりする。それにしても、「闇の声ZERO」に限らずあのシリーズは、1つのエッチシーンが短いのが物足りない。以前、TSやMCに特化した「闇の声」二次創作を書こうとしたのだが、設定だけで終わってしまっている。いずれ書こうと思ってはいるのだが。
▼巫女装束のことを調べようと、Googleで「巫女装束」と検索してみると、結構な数のサイトが表示されて、なるほどこうなっているのか、と参考になる。ちなみに、巫女さが上着として身につける単衣の着物は、「白衣」というのが一般的な名称らしいのだが、白衣と書くと永松先生の格好と紛らわしいので、今回の作品では、「小袖」という単語で表記した。
▼築地俊彦「けんぷファー4」(MF文庫J)読む。今回も、女ナツルを中心としたハーレム状態で、ハーレムが得意の二次元ドリーム文庫で、こういうものが出ないかな、と思ったりする。今回、女ナツルらが銭湯に行こうという話になって、ちょっと期待してしまったが、残念ながらそういうシーンは無かった。ただ、そういう期待とドキドキ感を読者に持たせる辺りが、作者のキャラ立てや展開の上手さなのだろう。
7月2日(水)
▼「浄魔巫女」執筆する。朝の夢見が悪く執筆開始が遅くなったため、午後にまでかかってしまい、3時間ほどで400行ほど書く。長い触手ものも、巫女ものも、書くのはこれが初めてなので、どう書いて良いのか迷う。触手に関しては、綾守竜樹の作品が参考になった。巫女に関しては、あまり参考になる作品が無く、巫女が出てくる18禁ゲームのエッチシーンを見て、妄想を膨らませてどうにか書いた感じ。
7月3日(木)
▼2週間に一度は精神科に行くため、それだけで午前中の大半が潰れてしまい、執筆が出来なくなってしまっている。相変わらず、朝の目覚が悪く、午前中だけで缶コーヒー4本を飲む始末。とりあえず1時間ほど時間を確保して、エッチシーン手前の80行ほどを書く。
▼サンケイスポーツから郵便が届く。中身を見ると、去年開催された、「性ノンフィクション書き方講座」を今年も開催します、というものだった。詳細はhttp://www.sanspo.com/info/info-non.html参照。出演者は去年までとほぼ同じだが、今年も言ってみるつもり。8月2日には橘真児が出るので、美少女文庫の話でも聴ければ良いのだが。
7月4日(金)
▼夢見が悪いため、睡眠薬の種類を変えた。夢見は悪くなくなったのだが、それでも眠気は残ってしまう。仕方がないので10行ぐらいしか書けず、昨日の分と合わせてアップする。
▼アニメ会http://www.anime-kai.com/というグループが主催している、トークライブへ行く。アニメ好きなお笑い芸人が、アニメについて己の妄想を熱く語るというもので、聞いていて共感するし笑えもする。前半は最近見たアニメの話で、後半では、ランダムに選んだ、作品、監督、シナリオ作家から作品を想像するとか、「○○は俺のメイド」として、アニメキャラとこんな出会いをしてメイドになってもらい、こんな週末を過ごしている、とかの話。こういう会が、TSFについても開けないかな、と思う。この作品をこの監督でTSF化したらどうなるとか、先月TSしちゃってその時にはこんなことがあったとか出来ると思うのだが。
▼築地俊彦「けんぷファー5」(MF文庫J)読む。今回、大きな盛り上がりがあった。風呂とトイレでは女の姿にならないと言っていたのだが、友人の家にお泊まりした関係で、女の姿のままでシャワーを浴びることになったのである。一人称であるため、そのドキドキ感が伝わってきて、ああ子供の頃は、こんなシーンで物凄く興奮したことだろうなあ、と感慨に耽ってしまった。ストーリー展開にしても、ネタばれになるので詳しいことは言えないが、ケンプファーの勝負の中で新しいルールが出てきて、なるほどナツルに関する設定には、こういう伏線があったのかと感心してしまう。
7月5日(土)
▼午前中は起きるのが遅かったのと雑用で潰れ、午後は外出してしまうので、執筆できず。外出先でも執筆出来るように、ノートパソコンでも買おうかと思ったりする。
▼築地俊彦「けんぷファー6」(MF文庫J)読む。今回は短編集で、設定的なストーリー展開は無し。男ナツルと女ナツルが一人二役をこなしたり、女の子同士で胸の揉み比べをしたりと、サービスサービス状態となっているのが良い。こういう風に、本筋としてでなく、作品の流れでサービスシーンとしてTSF的な描写があった方が、一般読者には受けたりするんだろう。いわゆる、お得感、という奴である。
7月6日(日)
▼相変わらず朝起きても眠い。しかも昨日は、新宿のロフトプラスワンのトークイベントに行ってきたので寝た時間が遅く、今朝起きたのは10時。とりあえず缶コーヒー2本飲んで眠気を何とかしようとするのだが、なかなか変わらず。
調子を出そうと、mixiやTSF系のサイトや2ちゃんねるを見たりするのだが、昔からいる人もいれば、新しい人もいて、世代交代というか新しい世代も結構入ってきているなあ、と思ったりする。こういう時にいつも思うのは、昔の該当作品をこの人達は知らないのだろうなあ、と言うこと。アニメ「ボディ・ジャック」なんてのは、今では見ることは出来ないし、消えてしまったTSF系サイトも結構ある。TS-WEEKなんてのは、毎週いろんな企画が更新されて楽しかったのだが、ああいうものを今になって復活させるのは難しいのだろうか。
▼そうやって気分を盛り上げて、どうにか執筆。2時間で80行ほどしか進まず。
7月7日(月)
▼「浄魔巫女」2時間で200行ほど執筆。まだ第二章は終わらず。
書いていて、SMっぽい描写になったのだが、初期設定と違うためにすぐに話を元に戻す。そういえば、TSFでSMというのはあまり見たことがない。いずれ書いてみるとするか。自分自身に調教される、なんてのは面白いだろう。
▼今日は七夕。「朝起きたら織姫になっていました」というフレーズを思いつくが、そこから先が進まない。七夕の前日、「女の子になれますように」と短冊に書いておいて、目が覚めると織姫の姿になっていて、倦怠期に入った彦星とデートをしなければならなくなる。で、当然セックスにまで行くのだが、実は彦星の正体は、「男の子になりたい」と願っていた同級生の女の子で、それを機会に二人は結ばれる、とでもなるのだろうか。どうにもありがち。
7月8日(火)
▼「浄魔巫女」、1時間ちょっとで130行ほど書いて、どうにか第二章を執筆完了。やや、挿入してからの盛り上がりに欠ける感じ。前回は処女を失う痛みを前面に押し出したので、今回は女性としての快感自体に戸惑うことを中心にすれば良かったかな、と思う。痴女としたのが失敗で、ツンデレTS巫女、とでもすれば良かったか。
▼作品以外にも、企画を立ち上げようと思っている。「アマチュア作家になる方法」というのと「TSF作家になる方法」の二本で、いずれも体験を合わせたノウハウを提供していこうと思う。プロ作家になるためのハウツー本は多数出ていて、私も結構読んでいるのだが、アマチュア作家への成り方を書いた本は少ない。インターネットやケータイ小説が盛んになっている今では、そういう方向で書くのもありだろう。ちなみに、アマチュア作家になる意識の持ち方や実際のハウツーについては、栗本薫が中島梓の方のペンネームで書いた「小説道場」がお勧め。「小説JUNE」に投稿されたやおい小説を、中島梓が評していくもので、単行本としては、新書館からは1〜3巻が、光風社出版からは新版として1〜4巻が発売されていた。あいにくと、今ではいずれも品切れとなっているが、アマゾンのマーケットプレイスだと、新版4巻以外はプレミアもついていないので、購入は楽。せめて、新版の第1巻だけでも読んでみることをお勧めする。
その他には、冲方丁「冲方丁のライトノベルの書き方講座」(宝島社文庫)が、アマチュア作家の必要性に触れているのだが、中身はプロ作家としての方法論がメインのため、あまり参考にならない。まあ、内容自体は良い本であり、手軽な文庫にもなっていることだし、買って損は無い。
7月9日(水)
▼「浄魔巫女」、3時間ほどで400行を執筆したのだが、肝心のエッチシーンに入るどころか、その手前までしかたどり着かなかった。予定では、今日は早起きできたので、第三章を書き上げるつもりでいたのだが。それでも、冒頭の美野里の台詞とか、ランジェリーショップでバストサイズを測る場面とか、TSF作品としては書いていて面白みがあった。いずれも、書き始めるまではそんな場面を書こうとは頭になく、いわゆる興に乗ったという奴で、結構楽しかった。
7月10日(木)
▼「浄魔巫女」、2時間半ほどで、300行を執筆して、どうにか第三章を書き上げる。エッチシーンが短めになってしまったのがちょっと失敗だが、美野里とのやりとりは良い感じに仕上がったので、良しとする。昨日、前半部分を書いた時には、こういうオチは思いついておらず、今日になってどういう終わり方にしようかと考えて思いついた。やはり実際に書いてみることが大事なのだな、と思う。
7月11日(金)
▼2ちゃんねるの「TS(性転換)ネタゲー総合スレッド Part24」738番目にあった書き込み。
――――――――――
ホモ否定派VSレズ否定派
ふたなり許容派VS完全否定派
ペニパン派VSレズで道具を使うのは邪道派
和姦のみ派VSむしろ陵辱のみで派
男に戻らないエンドこそTS派VS戻る所までがTS派
変身のみ認める派VS入れ替わり・憑依等もいけるよ派
変化後の精神面・環境の変化も重要派VS外面の変化のみ重要派
メイン以外はありえない派VS攻略ヒロイン・サブキャラとかにも入れてみては派
バッドエンド扱い許すまじ派VSなんでもいいからねじこんで知名度あげよう派
――――――――――
言われてみると結構、溝があるものなのだと思う。ゲームなら、ストーリー分岐で両方をカバーすることも可能だろうが、どっち付かずの評価がされてしまう可能性もあるし。作品の冒頭で、この作品はこんな属性ですと書くと、ネタバレになってしまう可能性もあるし。
まあ、TSFに関してだけでなく、あらゆるエロも突き詰めれば細分化されていくことだろうから、どこかで妥協するしか無いのだろうが。あるメーカーが眼鏡っ娘専門AVを出したら、「黒縁眼鏡と銀縁眼鏡を一緒にするな」という苦情が来た話を思い出す。ちなみにそのメーカーは、それ以降は眼鏡の種類別にシリーズを出したそうな。どんだけマーケットが広いんだか。
理想は、この作品、自分の属性と違うけれど、読んでみたら結構面白かった、と言われることだろう。
▼今日は一日中外出で執筆時間が取れず。こういう時のために、ストック作品でも事前に書いておけば良いのだが、書いたものはすぐに公開した方が良いと思っている上に、ストックがあるとそれで妥協してしまいそうな気もするので、どうしたものか悩み所。
7月12日(土)
▼18禁ゲーム「夢恋転生」体験版をプレイする。本編のダイジェスト版としていくつかの場面をピックアップされたもので、プレイした内容を見る分には、前世の影響で女の子になってしまった、というものよう。ダイジェストの一つとして、ナンパされた男に処女を奪われるエッチシーンがあり、元は男なのに女の意識として男を見て興奮してしまい戸惑う様が良く書かれていて、ツボを押さえたものになっている。ウェイトレスとして働き衣装の派手さに戸惑うシチュエーションも良し。デモムービーを見ると、他にもメイド服とかあるみたいだし。2ちゃんねるの「TS(性転換)ネタゲー総合スレッド Part24」でもさっそく話題になっていて、おおむね好評のようで何より。
ところで、Windows2000で最初にプレイしたら、途中で止まってしまったのだが、XPにコピーしてプレイしたら最後まで出来た。物凄い焦らしプレイだ。
▼今日も午前中に外出となっていて、かろうじて「浄魔巫女」40行ほど書く。こちらも焦らしプレイ状態。
▼18禁ゲーム「凌襲」をプレイする。肉体改造メインで、最初から買おうと思っていて、いざプレイしてみたら、主人公が女ホムンクルスによって復活する場面があり、買って良かったと思う。やはり肉体改造ものは良いものだ。TSFの世界でも、もっと普及してもらいたいものだ。それとTSではないのだが、ヒロインがコピーされた自分自身に犯される場面に結構興奮してしまった。入れ替わりで自分自身に犯されるネタに取り組んでいこうと思う。
7月13日(日)
▼「東中出身、涼宮ハヒル。ただの女の子には興味ありません。この中に憑依、入れ替わり、変身、皮もので女の子になった人がいたら、あたしのところに来なさい。以上。」
元ネタはもちろん「涼宮ハルヒの憂鬱」。「ハルヒ」がSFの色んなネタを集めているように、色んなTSFの要素を入れた作品が書けないものか。
タイトルは「涼宮ハヒルのTS」。主役はキョン子。
▼「浄魔巫女」、4時間ほどで600行を執筆し、第四章を書き上げる。前章と同じで、前半は遥佳と皐月のやりとりばかりで、その分エッチシーンが少なくなってしまった。午前中に仕上げようと思ったため、ペース配分を間違えたか。書きたいことは入れたつもりなのだが、それでも200行なのだから、ずいぶんと少ない。読者に満足してもらえるか気がかり。
7月14日(月)
▼「浄魔巫女」4時間ほどで400行を執筆し、第五章を書き上げる。これまでの作風とは違った感じになってしまい、書いた本人も少し戸惑っている。初めて扱ったシチュエーションということもあり、今後はもう少しライトに書くか、逆にもっとシリアスに書くかのどっちかになることだろう。
▼岡田斗司夫「プチクリ」(幻冬舎)読む。アマチュアクリエーターになるための本、と言ったところで、自分が好きなものをちゃんと把握して、それを表現していきましょう、というのが主な内容。インターネットで小説を発表したと思っている人なら、読んで損は無い本。
7月15日(火)
▼「マヴカレ浄魔巫女!」2時間半で270行を執筆し、終章を書き上げ、どうにか作品も完成となった。終章にこういうイベントがあるのと、オチについては最初から決めており、エッチシーンについては軽く流した感じになった。全体的な感想については「あとがき」にある通りで、その他としては、7月8日に書いた通り、第二章はツンデレTS巫女にすれば良かったと反省している。印刷物と違っていくらでも書き直しは出来るのだが、一度公開したものを手直しするのは、後々紛らわしくなってしまうので、このままにして、反省は次回以降の作品で活かしていくつもり。
▼と言うことで、とりあえず作品を終えたことで、次に何を書くか、という問題になる。書こうかな、と思っているのが、くノ一もので、敵に捕まってしまった男忍者が、忍法で女にされた上に、女の快感を思い知らされて二重スパイとして敵に寝返るというもの。女の快感に溺れないようにと耐えつつも、だんだんと堕ちていく経緯がセールスポイントになるのだが、そうするとくノ一である描写が出せないのが欠点。前半は調教、後半はくノ一として色仕掛けの方法を教える、としてみるか。その他の問題は、ギャグが出せないこと。まあ、これは次々回の作品でやることにしよう。
▼ネタは、何も無い状態よりも、何か縛りがあった方が出てくるよう。「二次元ドリームマガジン」では、毎号特集があるので、それに沿ったTSF作品を書いてみる、としてみようか。それで出版しているキルタイムコミュニケーションに投稿していって、いずれは性転換特集とかやってくれるとありがたいのだが。
▼2ちゃんねるの「朝起きたら女の子になっていました Part25」スレッドで、過去や現在にネットに掲載されたTS小説を集めたzipが掲載されていた。見てみると、私の書いた作品もあり、こんなものを書いていたのか、と思わせられるものもある。商業誌や同人誌に比べると、ネットの場合、サイトが閉鎖されると完全にアクセス不可能になるので、こういう形で過去のサイトが見られるのはありがたい。ただ、入っているのが小説だけで、そのサイトにあった日記とかが無いのが残念。先日、過去の日誌を見ていたら、「鏡の国の変わり娘。」というサイトの日記について結構触れていたりしていたのだが、今は無くなってしまったようで、どんなサイトだったか良く思い出せずにもどかしい思いをしている。どこかに残っていないものだろうか。
7月16日(水)
▼昨日書いた次回作、とりあえず「くノ一調教」というタイトルを付けてファイルを作成し、ぼちぼちと思いついたことを書いていく。まずは「女の快楽に堕ちる男忍者を調教」と書いてみたのだが、「おちる」と入力して変換候補として出てくる「堕ちる」と「墜ちる」の違いで悩む。ネットで調べてみたら、「堕落(だらく)」と「墜落(ついらく)」の違いのようなもので、そういえば、漫画「究極超人あ〜る」に、そんなネタがあったなあ、と思い出す。日本語変換ソフトに使っているATOKだと、使い方が紛らわしい感じの場合には、その違いが表示されるのだが、「堕ちる」と「墜ちる」については出てこない。「スチュワーデスが操縦中のパイロットのテクニックに堕ちる」「それが原因で飛行機が墜ちる」とかの用例を表示してもらえないものか。
ATOKの変換と言えば、「くのいち」を変換すると、「くの一」と変換されて困っている。「くノ一」の語源が、「女」という文字を分解したものなのだから、「くノ一」が正しいだろう。確か以前、くノ一の短編をネタだけ書いたはずとパソコンを検索したのだが出てこず、調べてみたら、「くの一」と書かれていたのが原因だった。しかたがないので、辞書登録をしておく。
さらにATOKと言えば、一台のパソコンで、日常の文章を書く一方で、エロ小説を書いていると、日常文章の方でエロ小説の変換がされて戸惑うことがある。「東京にイク」とか表示されると、なんじゃそれは、と思ってしまう。現在は、日常の作業とエロ小説の執筆では別のパソコンを使っているので、滅多には勃きないが、それでもこの日誌とかだと勃きる場合がある。他の作家さんは、どうしているのだろう。OSで、ユーザ切り替えしたりとか、VirtualPCなどの仮想化ソフトを使ったりしているのだろうか。
▼ファイルを開きつつ、ネタを探していく。まずはGoogleで検索してみると、ウィキペディアに項目があったのだが、巫女の時ほどには情報は無し。さらにGoogleで検索していって、2ちゃんねるに「くノ一が出てくるエロ漫画」http://set.bbspink.com/test/read.cgi/erocomic/1021847052/を見つけて、一通り読んで、ツボになりそうなネタを集めていく。それと合わせて、本棚から手持ちの本を調べて、綾守竜樹「くノ一淫闘帖」(二次元ドリームノベルズ)、山田風太郎「くノ一忍法帖」(講談社文庫)、「二次元ドリームマガジン2006年2月号くノ一特集」を手元に置く。ネットの方では、山田風太郎の忍法を集めたサイトがあり、その豊富さと破天荒さを見るに付け、山田風太郎の発想力に驚かされる。
そうやって、資料に目を通しながら、ネタを考えては、メモをしていく。全体的に、山田風太郎のような忍法的なシチュエーションとして、まずは1、2行程度のネタを、ぼちぼちと書いていく。
とりあえず、使えそうなネタが、何本か浮かぶのだが、それぞれでどうやってオチを付けるかと、後半の方で、くノ一として忍法を学ぶとなると緊張感が出ないので、すぐに敵へと向かい、いきなり本番で術を使った方が良いのか、などと、考えるべきことを並べていく。
さらには、そこでもまた捕まってしまい、今度はくノ一の体として、快感の責め苦を味わわされる、としたらどうかな、とも思ったりする。
7月17日(木)
▼ところで、この日誌では作品の執筆ペースと簡単な反省などを書いているのだが、考えてみると、ネタばれになることがあるかもしれない。さすがにオチなどはここに書かないようにはしているが、こういう場面はこうした方が良かったと書けば、それだけでどんなストーリーなのかは分かってしまうので、ある意味ネタばれになってしまうのだ。反省は書かずに、執筆ペースだけを書けば良いのだが、やはりどんなことを考えながら書いたのかは残しておきたいし、自分も作品を書いてみたいという人の参考にもなるかもしれないし。一番良いのは、htmlで細工して、この日誌の背景と文字を同じ色にして、マウスで範囲選択すると、文字が反転して見えるようになるのだが、作業が面倒くさい。次に考えられるのが、htmlのコメントとして作品に入れておくこと。今でも、元ネタなどや呟きは作品に埋め込んであるので、ソースを見てもらえば分かるようになっているのだが、あんまり長々と書くと、小説の文章としての行数が把握できなくなってしまう。それで考えたのが、この日誌の中でコメントとして書いておいて、執筆を終えたら、小説のファイルへと移すこと。今後はそうしていくことにする。
▼まんだらけに行って、漫画「くの一コンプリート」(司書房)、「くノ一アンソロジーコミックス」(二次元ドリームコミックス)を資料として買う。久しぶりに、経費で落ちないものか、と書いてみる。ぱらぱらと目を通してみるのだが、いまいちこれと言ったものが無くがっかり。
7月18日(金)
▼「くノ一調教」、4時間ほどで400行を執筆して、第一章を書き上げる。ペースとしてはいまいちだが、その分、ねちねちと書けた感じ。エログロっぽい感じになってしまったので、評価が分かれるかもしれない。
▼18禁同人ゲーム「あねショタDX3〜男の子×年上の巨乳お姉さん〜」プレイする。該当作品という訳ではなく、巨乳お姉さんの文字にひかれてのこと。作品としては、男の子、お姉さんそれぞれの心理描写や台詞が書き切れておらず、物足りなさを感じてしまうが、シチュエーションだけでも興奮してしまう。いずれは、小学生に年齢退行しての童貞喪失ものと、その童貞を奪うお姉さんものを、リンクさせて作品にしてみたいものだ。
7月19日(土)
▼「夢恋転生」の発売日が10月10日に延期になってショック。この制作段階だと致命的なバグとかでは無いだろうから、シナリオかグラフィックが遅れているのか。発売延期になったと言ってもボリュームが増える訳でも無いだろうし、メーカーにとってもその間の人件費とか余計にかかるから苦しくなるばかりだし。
10月10日と言えば体育の日(今は違うが)。体操服とかの立ち絵が増えていたりすると嬉しいのだが。
▼今日は一日中外出してしまうため、執筆は無し。
7月20日(日)
▼昨夜に外出してから家に戻って、久し振りにチャット「TSF好きの憩いの場」へログインする。やはりTSFに関する話をするのは楽しいものだ。
それで、寝たのが26時過ぎだったのだが、7時に目が覚めてしまい、眠たい中を缶コーヒー2本飲んで、パソコンの前へと座る。
▼2時間半で200行ほどを執筆する。第二章となるのだが、短めになってしまった。
▼夜には、新しい作品「電脳ヘルス・ヤヌス」を書いてみたくなったので、2時間ほどで300行を執筆する。まだTSF部分にまでたどり着いていないので、掲載は来週中となるか。
7月21日(月)
▼今日は朝から出掛けてしまうため、執筆が出来ず。こういう時には、事前に書きためておいて、毎日平均して掲載していった方が良いのか、と思ったりする。もしくは、過去に書いた作品を再掲するとかしようかとも思う。
▼まあ、作品は毎日は書けない時もあるのだが、とりあえずこの日誌は、見た目上は毎日書いているようにしている。今日なんかの場合、ネタのストックから引っ張り出して、それを事前に書いておく、となる。
ニコニコ動画を見ていると、作品にコメントが出るのだが、あれと同じ仕組みが、ネット上の小説で出来ないものかと思う。読者が読みながら、脚注みたいな感じで印を付けて書き込んで、その部分にマウスを当てるとポップアップでその書き込みが現れるというもの。技術的には不可能ではないだろうし、読者からの感想も増えると思う。作品に対する読者からの共有感みたいなものも高まるだろうし、どこかでそういうサービスを提供してもらえないだろうか。
▼早めに家に帰ったので、夜の時間を使って「電脳ヘルス・ヤヌス」を2時間ほどで280行書いて、ようやく前半を仕上げる。これでやっと、TSFの場面へと入れる。
7月22日(火)
▼「くノ一調教」は一休みして、先に「電脳ヘルス・ヤヌス」を執筆してしまう。設定がメインで、それに関連して短編を書いていくものなので、さほど時間は掛からないだろうと思っていたのだが、今日だけで4時間ほどで700行を執筆し、全体では1300行になってしまった。とても短編とは思えない分量だ。執筆方法としては、前半を書いてから、それをまるまるコピー。台詞の部分はそのまま活かした上で、視点を変えた地の文を書いていく、となっている。やはり、後半の方が書きやすかった。
▼夜には「くノ一調教」の執筆へと戻るのだが、第三章を50行ほど書いた所で行き詰まってしまう。間に別の作品を書いたためもあるのかもしれないが、どうも基本コンセプトを見落としてしまっている感じ。先日書いた第二章で、快感を求める自分を認めてしまったのだが、当初のコンセプトとしては、くノ一の体にされて快楽責めに合う中を、必死に堪(こら)えていく、ということだったので、それから先が続かなくなってしまった。第二章の手直しと、今後の展開をどうするのかを考える。
あれこれと考えてみると、これまでに書いてきたものは、いずれも女になってすぐに快感を求めてしまうものばかりで、逆に快感を我慢するというものはほとんど無かった。そういう点に気付かずに、いつもの流れで書き始めてしまったのが失敗の原因か。手持ちの「二次元ドリームノベルズ」に目を通してみて、快感責めに耐えるヒロインというのを研究してみるか。
7月23日(水)
▼先日発売された、「コミックマーケットカタログ74」をぱらぱらとめくる。ネットで告知されているTSFサークルとしては、17日(日) 西る32b「ゆっこの不思議な部屋」と、17日(日) 西れ13b「Teiresias」と言ったところか(ところで、Teiresiasのブログhttp://teiresias.sblo.jp/article/17189905.htmlでは、開催日が書かれていない。ブログのコメントで質問しようかと思ったのだが、コメント機能が使えなかった。ブログの日付が8月17日になっているので、それで判断して欲しいということか)。「入れかえ魂」や「夢幻館」は、サイトを見る分には参加はなさそう。
「ゆっこの不思議な部屋」は常連だが、「Teiresias」は初参加。執筆者は新人をメインにしているとのことで、今後も続いて欲しい所。
▼サマセット・モーム「この世の果て」読む。別にTSF該当作品ではない。T.S.エリオットの作品が該当作品ではないのと同じ理屈である。読んでみたのは、以下の一文を読み返したかったから。「ああ、それはねえ、人は感謝報恩を期待すべきではないのです。誰もがそんな権利は持たないのです。結局、人はそれが喜びを与えるからよいことをするのです。それはある限りの最も純粋な形の幸福というものです。それに対する感謝を期待することは、多くを望みすぎることになるます。もしそれを得たとすれば、そうだ、人がすでに割当を得た上に出るボーナスのようなものだ。それは素晴らしい。しかしそれを当然受け取るべき分け前だと考えてはいけないのだ」(ちくま文庫版342)。インターネットで作品を公開するのも、同じことではないかと思う。作品が書けて発表できたことだけで満足として、それに感想をもらったら余得と考えるべきなのだろう。
▼「くノ一調教」、相変わらず行き詰まっている。参考にと、綾守竜樹「城の烙印」を読む。本文よりも、あとがきにある、入院したとか全身麻酔を受けたとかの記述に、悲しさを感じてしまう。
7月24日(木)
▼小林泰三「天体の回転について」(早川書房)読む。SF短編集で、収録作のうち「盗まれた昨日」が該当作品。短期記憶が出来なくなった人類が、記憶をメモリに保存するようになった社会で、一人の少女が、男とメモリを取り替えられてしまう話。18禁ではなく一般作品で、TSF的ドキドキ感は無し。記憶というものが、人間にとってどれだけのアイデンティティであるかは昔からある問題だが、それをメモリという具体的なものにした目の付け所が良い。
▼今日は土曜丑の日。スーパーに行くと、鰻丼が並べてあり、国産のものは中国産の2倍の値段になっている。やはり毒餃子事件が尾を引いているのか。どうせ中国産だったら、「らんま1/2」に出てくる娘溺泉で育てましたとかの嘘を書けば、値段も高くなると思うのだが。もっとも、娘溺泉で育てられた鰻を食べたからと言って、娘溺泉に落ちたのと同じ効果があるかは不明。
らんまと言えば、最近の2ちゃんねるにあった書き込みで、娘溺泉は、公害汚染による環境ホルモン問題を先取りしていたのだ、なんてのがあって笑えた。別の書き込みでは、らんまにどれぐらいの水を掛けたら女になるのかを議論することを水掛け論と言う、なんてのがあって、こちらも笑えた。
▼「らんま」のことをウィキペディアで調べて、そこから「ヒロインくん」→「おじゃまユーレイくん」と辿っていき、その「おじゃまユーレイくん」の連載期間が1979年5月号から1981年10月号までと随分と短かったことに驚く。私の年齢にしてみれば、6歳から8歳となり、その割にはずいぶんと記憶に残っているのは、連載されていた「コロコロコミック」を捨てずにとっておいて、何度もくり返し読んでいたからだろう。三つ子の魂百までなんて言うが、小学校低学年のうちに影響したものは、結構後々まで残るのだと思う。
TSFを世の中に広めるには、こういう、子供心に残る作品が必要となる。あの当時は、低学年向けの読み物として、山中恒「おれがあいつであいつがおれで」があったり、それを映画にした「転校生」があったりして、そういう素材があって良かったのだが、最近はどうなっているのだろう。
▼TSFを世の中に広める方法は、なるべく若い世代に、該当作品を触れさせて、その面白さを感じさせることに尽きるだろう。ぶっちゃけ言えば、セックスを知る前に、その嗜好を植え付けておく必要がある。以前、宮台真司のポッドキャスト(「週刊ミヤダイ」2006年11月3日配信)で聞いたのだが、男がフェチになる理由として、女よりもオナニーをして妄想に耽る時間が長いことと、過去の男性に比べて精通から初体験までの期間が長いため、その間に多種の性的メディアに触れて、フェチになるとのこと。逆に言ってしまえば、性体験を迎えてからは、何かのフェチになることは少ない。私の場合が「おじゃまユーレイくん」だったように、必ずしも性的メディアである必要は無く(もっとも「おじゃまユーレイくん」の表現内容は、半性的メディアであるとも言えるが)、児童文学やアニメ、漫画、ライトノベルなどで、入口としてのTSF作品が増えることが望ましい訳である。そのためには、該当作品を買い支えていく必要があるのだが、あいにくと今月ピンチなので、これを見ている人は「けんぷファー」の最新刊を一人10冊買うなどして貢献してもらいたい。1冊は鑑賞用、1冊は保存用、残り8冊は布教用にすれば、ちょうど数が合うし。うち1冊を私に送ってくれると助かる。
▼相変わらず「くノ一調教」、悩んでいる。パソコンを前にして、思いついたことをメモしていって、だんだんと問題点が見えてきた。
・凌辱系となるのだが、そっち系はあまり書いたことがない。
・女にされて悔しがるので、いつもの作風と真逆になる。
・一回堕ちれば終わりではなく、何度か堕ちるようにして、その度に変化が必要となる。
とりあえず、今月一杯は考えてみるつもり。
7月25日(金)
▼TOUCHABLEが秋に出す予定の18禁ゲーム「触装天使セリカ」http://www.touchable.jp/products/serika/index.htmlの登場人物欄を見ると、異星生命体で宿主に寄生し、肉体・精神を侵蝕・支配し意のままに操る、なんて書いてある。TOUCHABLEの作風からすると、この異星生命体は不気味な他者みたいな感じで書かれることだろうから、あんまりTSFっぽくはならないだろうが、それでも触手とかあったりするので、まずは買いかな、と思ったりする。
▼人間ではなく、異星人に体を乗っ取られるというシチュエーションは結構ツボだったりする。人間とは違った性への感覚を持つ異星人が、人間の快感を味わうというのが良い。星野ぴあす「次元特捜EXERON」(ナポレオン文庫)は、そういうツボが押さえられていた。性別の無い星からやってきて人間のセックスを体験するとかの異星人ネタはいずれは書いてみたいものだ。
▼2ちゃんねるに投稿されたSSで、「調教や洗脳などで悪の奴隷になるヒロインpart25」と、「強制女性化小説ない?Part34」と「強制女性化小説ない?Part35」にまたがって、それぞれの視点で描かれた、「エルマ」「アルマ」というのがあって、面白い発想だな、と思う。作品としても良く書かれているし。ただ、2ちゃんねるのため、長編が読みづらいので、どこかにまとめてもらえると助かる。
7月26日(土)
▼先日触れた、サンスポ主催の「性ノンフィクション書き方講座」へと向かう。14時から17時までの講座で、今回の講師は北原堂夢、睦月影郎、永田守弘の三人。
北原は、前半はこれまでの経歴で、後半は短編小説の書き方についてのコツ。官能向け短編というよりかは一般の短編小説に通じるような話。
睦月は、ポルノのお約束について触れてから、官能小説も一般小説も多くを読むことが大事で、読んでいき、自分ならこう書くと考えていくことで、自分の性癖が見えてくるとのこと。
その他に大事なこととしては、少しずつでも毎日書くことと、今日から書き始めること。
質問時間となったので、睦月が手がけている時代官能もので、当時のセックス用語はどうやって調べるのか聞いてみた。当時出ていた枕絵(江戸時代のエッチな浮世絵)や江戸用語辞典を使ったりする一方で、タイムスリップものにすることで現代の用語を使えるようにしたり、自分でそれっぽい用語を作ったりしているそうな。
永田は、性ノンフィクション大賞受賞作の傾向について。
▼この講座、サンケイスポーツが主催している「性ノンフィクション大賞」を狙う人のために開催されているのだが、私はもっぱら、講師であるポルノ作家がどうやって官能小説を書いているか、ということを中心に聞いている。
さすがに、性ノンフィクション大賞へ、TSF小説を送る訳にはいかないだろう。
−−−−−−−−
あれは僕が高校生の時のことでした。
僕は食パンを口で挟みながら、遅刻しないようにと学校へ走っていました。
ドシン
角の突き当たりで、誰かとぶつかりました。
一瞬、意識が飛んでから、僕は目を開いて驚きました。
「ああ! 俺がいる」
「わ、わたし?」
−−−−−−−−
多分、この段階で落とされると思う。
キルタイムコミュニケーションで、自分の妄想を告白するという、「性フィクション大賞」でも主催してもらえないか。告白形式の妄想作品も面白いと思う。サイト「入れかえ魂」の「あの名作をもう一度」で、Tira氏やらんおう氏が告白形式で書いていて、良い感じになっている。告白形式や日記形式で作品を書いてみようか。
7月27日(日)
▼本屋に行ったら、「妄撮」http://www.amazon.co.jp/%E5%A6%84%E6%92%AE-%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%84-Tommy-%E5%86%99%E7%9C%9F/dp/4063077578という本が置かれていた。服を着た女の子の写真があって、その一部が破られていて、その下には下着姿の写真がある、というもの。これの、TSF版が出たら面白いだろうに、と思う。顔の部分を破くと、中には憑依してにやりと笑っている男の顔があるとか、背中のファスナーが取れて男の体が見えているとかあると嬉しいのだが。
▼メインのページに設置しているアクセスカウンタの数が1000を越えた。検索エンジンのアクセスも混じっているだろうが、土日には一日のアクセス数が多少増えるので、読者からのアクセスもそこそこあるのだろう。アクセス数を増やしたいかと言うと微妙な感じ。また精神的に不安定になって、サイト閉鎖ということもあるかもしれないので、あまり読者が増えるのも悩みの種となる。同じ理由から掲示板の復活させていないし、読者からのコメントが付けられるようなブログ形式にするつもりもないし。せいぜい、2ヵ月ぐらい続けられたら、mixiの方でサイト再開しました、と書いておこうかと思っている程度。
7月28日(月)
▼相変わらず「くノ一調教」で悩んでいる。2ちゃんねるの「強制女性化小説ない?」スレッドを読んだりしているのだが、どうも方向性が見えてこない。参考にと綾守竜樹の本を読み返したりしているのだが、視点が定めきれないのも原因かな、と思ったりする。凌辱小説というと、堕とす側の男視点から描かれるのだが、描写の中心となるのは、女視点による心理や反応だったりする。そこいら辺の配分みたいなものが、私の引き出しにないからなのだろうか。
7月29日(火)
▼古森詠「淫惑メタモルフォーゼ」(アンリアルコミックス)読む。該当作は、猫又に憑依されて体を女の子にして悪霊を祓う「猫に巫女 憑依退魔録」と、リリスのゲームを原作とした姉と弟が入れ替わってセックスする「魔女狩りの騎士〜人格転移の檻〜」の短編2本。その他にも、TSFではないが、作品タイトルの通り、少女が大人に変化したり、巨乳化したりと、結構楽しめるものになっている。
7月30日(水)
▼「くノ一調教」進まず。メモの分量としては、いつも程度には溜まってきているのだが、それを文章にしようという気が湧かないのである。まあ、アマチュア作家なので、〆切がある訳でもなし、書けないものは書けないと素直に諦めるのも経験の一つなのかもしれない。プロの作家でも色々とあるようで、書くことが無くても書けるのが本当の作家だ、という人もいれば、書きたいことを書いてからどうやって編集を騙して出版させられるかがプロの作家だ、という人もいたりする。
▼やはり、私の作風にあった、和姦というかライトなものにすれば良かったかな、と思ったりする。考えているのは、先祖伝来の巻物だか薬かだかで、くノ一に変身してエッチな忍法を使う現代もの。男の子が魔法少女になるパターンは商業誌でも結構出てきているけれど、くノ一になるというのは無いと思う。
単に、需要が無いだけかもしれないが。
▼なんてことを書きながら思いつくのが、山田風太郎が書いた「忍法相伝73」。山田風太郎の忍法帖シリーズの中で、唯一、現代を舞台にしたもの、と書くと聞こえは良いが、かなりの駄作らしい。らしい、というのは、私も読んだことが無いから。単行本にはなったものの、作者が、ABC評価で言えばP、と言って、文庫化を拒んだため、現在では入手困難となっている。ネットで検索してみると、なるほどつまらない、とあり、そういうものかと思いながらも、やはり気になる。男が妊娠する忍法なんてのが出てくるそうだから、ひょっとしたら該当作なのかもしれない。ネットで調べてみると、地元の図書館には無いが、県立図書館にはあるようなので、取り寄せて読んでみようかとも思ったりする。
その「忍法相伝73」、先月にニュースで取り上げられた。直筆原稿が発掘されたのだそうだhttp://sankei.jp.msn.com/culture/books/080628/bks0806281214001-n1.htm。山田風太郎記念館で、その原稿の一部が公開されるそうで、これを機会に復刻してくれるとありがたいのだが、難しい所だろう。
▼過去に書いた作品で、今は読まれたくないというのは、どの作家にでもあることなのだろう。司馬遼太郎記念館では、司馬が本名の福田定一で書いた著書については、保管はしているが閲覧は認めていない、とどこかのサイトで読んだ覚えがある(のだが、記念館のサイトを見ると、著書の閲覧というのは行っていないようだ)。
私が、過去に書いた作品を今は掲載していないのも、半分はそういった理由で、やはり昔の作品には恥ずかしさみたいなものを感じてしまうのである。出版されたものが図書館に残ってしまうプロの作家に比べれば、サイトでアップしなくなればとりあえず読まれなくさせることが可能なのも、アマチュア作家の特権みたいなものなのだろう。
7月31日(木)
▼なんだかんだで期限となる月末になってしまった。結局、作品としては完成させられず、手元にはメモを書き並べたファイルだけが残るだけ。結果を生み出せずに残念と言えば残念だが、考えたこと自体はまだ使い道があるので、今後も考えていき、いずれは世間に出せるような作品に仕上げるのがベストだろう。
今日が締切となる、春風亭小朝ら六人の会主催の「全国落語台本コンクール」http://kobo-joho.jpn.org/kobo/zenkokurakugo.html、また来年も募集してもらいたいものだ。
メインページへ戻る