11月1日(土)
▼今日から11月。この日誌を書き始めたのが今年の5月30日なので、今月になれば半年を超えることになる。セミの寿命で言えば26回は死んでいることになる、と書くとあまり目出度くは感じられないのが不思議である。

▼執筆の助けにならないかと、勝間和代「無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法」(ディスカヴァー)を読む。基本的には最近流行りの勉強法・仕事法の本なのだが、その中の109ページ目に、宮部みゆきが行った講演会に触れられていて、書くことは肉体労働であり量産すること、書いたものが売れて報われるかは分からないと割り切ること、エンターテインメントとしての文学を目指す、と言ったことが書かれており、ちょっと勉強になる。
その勝間が進める勉強法の中では、親指シフトとかフォトリーディングとかは身につけたいな、と思う。速読に関しては、要点だけ読み取れれば良いビジネス書と違って、小説では出来ないのではないかと気になっていたのだが、以前、小説ハウツー本と速読の本を何冊か出している作家の若桜木虔にそういうことを尋ねたら、小説でも可能で、自分は1冊30分で読めると言っていた。評論家などは、速読で読んだ作品を十年以上も正確に覚えているなんて話も出て、確かに福田和也なんかは、1日に12冊読んだこともある、なんて書いていたりする。
勉強法の難しいところは、それが単なる効率化になってしまうと、モチベーションが下がりかねない、ということが挙げられる。小説を書く作業が、流れ作業的なものになってしまうと、書く動機が薄れていきかねない。どこかのノートパソコン製造工場では、それまで流れ作業にしていた製造を、1人が1台ずつ組み立てていくようにしていったら効率が上がった、なんて話もある。もっとも、小説を書く作業を効率化することを、ルール作りと見たら、また話は変わってくるのかもしれない。どんなスポーツにも遊びにもルールはあるもので、プレーヤはそれを前提に上限まで行動するのであって、むしろルールがあることによって、それぞれの個性や技量が発揮される訳である。将棋の定跡、と言うと、もっと分かりやすいかもしれない。定跡によって、自分でゼロから考えるよりも強い戦法を身につけることになり有利であるが、時にはその定跡を破ることも必要になる。

▼モチベーションから見た勉強法については、茂木健一郎「脳を活かす勉強法」(PHP研究所)が良い点を突いているだろうか。著者の専門が脳科学だけあって、その観点から書かれている。10月21日にNHKで放送された「プロフェッショナル」でも、そう言った観点から、各界の一流プロの行動を分析していた。
こうやって、TSF小説を書いている中からモチベーションを得るには、どんな方法があるだろうか。執筆した作品の分量や数、サイトへのアクセス数、掲示板へのコメント、メールによる感想などが考えられる。一昔前だったら、該当作品が無いので自分で書く、というのが一番のモチベーションだったと思うが、ネットだけでなく商業作品でも該当作品の増えた中では、それは低下してきている。ただ、読者数の増加により、アクセス数やコメントは増えているので、とんとんと言ったところか。ネット創作におけるモチベーション維持や、アクセス数増加に関しては、さっと思い当たるところとでは、ライトノベル作法研究所http://www.raitonoveru.jp/が挙げられる。

▼ところで、上に書いたNHKの「プロフェッショナル」の中で、笑顔の重要性について語られていた。単に、笑った方が脳を活性化させるというだけの話ではなく、実験によると、歯で棒を噛んで笑えないようにしたよりも、棒を横に口に挟んで笑ったような顔をさせた方が、脳が活性化するそうな。してみると、フェラチオをさせるよりも、猿ぐつわをさせた方が、女性は悦ぶ、ということだろうか。

▼今月の企画、「巨乳黒縁眼鏡白衣女教師一人称は「先生」で専門科目は物理だけれどあなたにだけは保健体育の担任になってあげるからあなたの初めてを先生に頂戴」改め「ビバ!眼鏡っ娘」のネタを考える。
しばらくは、執筆は無し、ということになるのだが、間を置いてしまうのは良くないので、並列して別作品を執筆することを考える。色々と考えた末に、「MOGE」に取りかかることにした。過去の作品を再掲載するのではなしに、新たな分岐ということで、大悟は女性になり、智明は男のままでエッチをしていき、だんだんと愛し合うようになるもの。ファイル名は、「MOGE02智明とラブラブ編」となっている。作風としては、漫画「ふたりエッチ」みたいなものになると思う。

11月2日(日)
▼プレーステーション3から、「AFRIKA」http://www.jp.playstation.com/scej/title/afrika/というゲームが出ているそうな。CGでリアルに再現されたアフリカの野生生物を写真に納めていくゲームらしい。どこが面白いのか良く分からない。
それだったら、朝起きたら全ての人類が女の子になっていた様を描く「ASAON」というゲームを出してもらえないだろうか。ある朝、世界人類が男も女も含めて若い女の子になっており、しかも不老不死となった中、その騒動を描くというもの。基本的には、個人個人にズームを当てた、エッチでドタバタな作品なのだが、最終的には単性生殖で子孫を作っていく技術を開発し、だんだんと増えていく人口問題を解決しようと、やがては宇宙進出を図るという壮大なもの。問題は、子孫が出来る頃には、朝おんのインパクトは薄れてしまっていて、行動に新鮮みが無くなっていることか。何か、朝おんと記憶の消去について、うまいSF的設定はないだろうか。

▼昨日書いた通り「MOGE02智明とラブラブ編」の執筆に着手する。調べてみたら、このルートは、分岐の一つとして公開していたのだが、その時には処女喪失まで200行ぐらいで終わってしまっていて、そのままになっていたようだ。今回は、実質上新規書き直しするぐらいに加筆して、2時間で200行、股間に触るシーンの直前まで書き上げる。このペースだと、またしても長い作品になってしまいそうだ。
以前公開した時には、「MOGE00オナニー編」からの枝分かれとしていたのだが、今回は流れとして独立したものとして書いた。最終的には、「MOGE00オナニー編」や「MOGE01二人で女の子に編」などと合わせたものにしたいのだが、全面的に見直したいので、とりあえずは「MOGE02智明とラブラブ編」だけを、独立したものとして掲載しておくことにする。基本的な設定やコンセプトはこれまでの「MOGE」シリーズと同じ、ひたすらエッチの追求となっており、やおいの語源である、ヤマ無し、意味無し、オチ無しと同じ、とでも言えば良いか。ヤリまくり、オナニーしまくり、イキまくり、とすると、五七五調となって語呂が良いかも知れない。

▼「ビバ!眼鏡っ娘」のネタを考えるのだが、「MOGE02」を書いて満足してしまったためか、あまり捗らず。明日からは、1日に割り当てている3時間のうち、先の2時間で「ビバ」を考えて、残りの1時間を「MOGE」の執筆に当てるつもり。

11月3日(月)
▼「ビバ!眼鏡っ娘」のネタを考える。TSとMCの両方の要素があって、どちらかと言えばMC寄りになってしまう中で、どうやってTSっぽくするか、1時間ほど悩む。

▼続けて「MOGE02」の執筆。1時間30分で150行ほどを書く。視点を、二人のどちらにすれば良いのか悩む。処女を失う側をメインにするべきなのだろうが、童貞を失う側からも書いてみたいし。疑似一人称の交互使用だと長くなってしまうので、こまめに切り替える、ということをしている。

11月4日(火)
▼麒麟田村の「ホームレス中学生」が相変わらず売れているようで、図書館に行くと予約数上位となっていて、そんなにみんな、ホームレスになりたいのか、と思ってしまう。映画化もされていて、その配給と同じ日に、「ホームレスが中学生」という別作品も出たというのには笑ってしまう。
それに便乗して、「ホームレスTS中学生」というネタを思いつく。朝起きたら女の子になっていたりした場合、普通は、母親の「お母さん、本当は娘が欲しかったのよ」の一言でそのまま家で生活することになるのがTS児童保護法で決まっている訳だが、そうはならずに、変身したという話が通じずに、家を追い出されて公園でホームレス生活をすることになってしまう中学生のお話。風呂にも入れず雨をシャワーの代わりにして全裸になるとか、巨乳を支えるために拾ったカップ麺の容器でブラジャーを作るとかの感動シーンの連続。本家の作品と装丁をそっくりにすれば、100人ぐらいは間違えて買うのではないだろうか。
実際問題(何が実際なのかは良く分からないが)、入れ替わりならともかく、変身してしまって本人と証明できなかったら、身分を証明するものは何もないのだから、普通の生活は送ることが出来ないだろう。それで、若い女性が身分証明とか無しに出来る仕事として、仕方なく風俗とかで働いていくうちに、初めは男を相手にするのが嫌だったが、だんだんとそれが快感になっていくなんて作品、少しは需要があるかもしれない。

▼「ビバ!眼鏡っ娘」のネタを考える。前半の主なエッチシーンは一通り浮かんだので、これで3000行ぐらいは書けると思う。それと並行して、ストーリー性みたいなものを考えたりする。

▼「MOGE02」の執筆。2時間で200行ほど書いて、どうにか処女喪失場面を終わらせる。以前書いたものに比べると、以前の方が処女の痛みに慌てる様子がメインとなっており、昔のままの方が良かったかな、と思ったりする。処女喪失場面は、書けるのは一作品で一度だけ(ヒロインが変われば、また出てくることになるのだが)なので、どういうのが良いか悩むところ。

11月5日(水)
▼「ビバ!眼鏡っ娘」、世界設定についてあれこれと考え、どこまでストーリー性を入れるかで悩む。

▼「MOGE02」がとりあえず1シーン終わったということで、今日は「小学校裏サイト」ログ10に着手する。掲示板にあった、複数の女教師に憑依して、順番に体を入れ替えていくというもの。このシリーズ、エッチの途中で体を頻繁に入れ替えるのが基本設定みたいになってきていて、今回も、こういう順番で憑依していったら、この時にはこういう組み合わせになる、なんてことをメモしてからの執筆となり、2時間で190行ほどを書く。明日に200行、明後日に100行書いて一区切りさせる予定。

11月6日(木)
▼執筆のためにネット検索をしていたら、生理用品に関するサイトが出てきて、そういえば私の作品では、生理に関する描写は出てこないな、なんてことを、ふと思う。官能小説だと生理はないのは当たり前なのだが、TS作品としてはあってもおかしくないシチュエーションのはず。それなのに書かないのは、あまり興味がないことと萌えないことの他に、情報不足ということもあるのだろう。ナプキンやタンポンなどの生理用品なんて触ったこともなく、あいにくと付けている所を見せてくれるような相手がいるほどの甲斐性も私にはない。いざとなったら、薬局にでも買いに行けば良いのだが、さすがにそれは恥ずかしい。それに、翌日近くで他殺体でも発見され、その死体が口はナプキンで塞がれ、首はタンポンの紐で絞められていたら、「そういえばきのう不審な客が来ましたよ」と、私の人相風体を警察に届け出るかもしれない
ナプキンだったら、なんとなく傷口に当てるガーゼみたいなものを想像すれば良いと思うのだが、タンポンとなると想像が付かない。あえて言えば、鼻血が出た時に、鼻にティッシュを突っ込むみたいなものだろうか。鼻血を出して鼻にティッシュを突っ込んでいる男子小学生の耳元で、それが女の人がタンポンをする感じなんだよ、と囁いたら、その鼻血は止まるどころか、勢いを増すことだろうに。
締めにジョークを一つ。
まだ幼い女の子が薬局にやってきて、
「おばさん、タンポンくださいな」
「まあ、この子ったら。まだ小さいのに、なんでそんなものを欲しがるの?」
「だって、タンポンを使えば、泳げたり、自転車に乗れるようになるってテレビで言ってたんだもん」

▼「ビバ!眼鏡っ娘」、世界設定とストーリー性をどこまで書き込むか考える。そういった要素を膨らませると、どうしてもエロの見せ場が減ってしまうのが悩みの種。ファンタジーっぽいライトHノベルにするべきか、それともエッチシーンが入ったライトノベルにするべきか。

▼「小学校裏サイト」ログ10、2時間で200行ほど執筆する。予定通り、明日100行書いて一区切りとなりそう。

11月7日(金)
▼今月の日誌を読み返してみると、ここしばらくは執筆のことで悩んでばかりいるようだ。もっと有用なこと――株価暴落に伴う世界恐慌を防ぐにはどうすれば良いかとか、「X Change Alternative2」でどのルートからプレイすれば良いのかとか――を考えれば良いのだろうが、さらに悩んでしまうことになるだろう。さらに、「X Change Alternative2」でどのルートからプレイすれば株価暴落に伴う世界恐慌を防ぐことができるだろうか、と考えたら、もっと悩んでしまうことだろう。

▼今日は帰りが遅かったため、「ビバ!眼鏡っ娘」で悩むことはせず、「小学校裏サイト」ログ10を1時間30分で150行ほど執筆しただけ。書くことが確定していて、頭に浮かぶ光景を文章にしていくのは、やはり楽しい。

11月8日(土)
▼永田守弘編「官能小説「絶頂」表現用語用例辞典」(河出i文庫)読む。タイトルの通り、官能小説の中から、絶頂シーンをピックアップしたもの。帯によると、収録されているのは1947例、文庫で二段組みなのだから、相当な情報量となっている。普通に読んでいても面白いし、TSF小説を書く際の参考にもなる良い作品。

▼相変わらず「ビバ!眼鏡っ娘」のことを考えているのだが、考えているうちにだんだんと大風呂敷になってきて、とうとう、宇宙の消滅を回避するために主人公がTSしてエッチなことをすると言う、それなんて洋物コメディポルノ?的設定になってしまった。一応、ちゃんとしたSF設定はあって、
・宇宙は巨大な量子コンピュータであり、意識を持つ。
・単一の存在のため、性別の概念が無い。
・膜宇宙論で言われる、宇宙同士の接触が迫っているのだが、宇宙同士でうまくコミュニケートできないと、ビッグバンが起きてしまい、今の宇宙はなくなってしまう。
・で、それを防ぐために、性別を持つ人類を観察しようと、対有機生命体コンタクト用眼鏡型・インターフェースが地球に派遣される。
・眼鏡の姿をしているのは、ものが良く見通せるものとしてのアナロジー。
・突然性別という概念が発生することをシミュレーションするには、男性が女性になった場合の状況を調べるのが相応しい。だからTSさせて、その際の性行動を観察する。
みたいな感じ。ぶっちゃけ、長門有希みたいなキャラが出てくる作品が書きたい、ということなのだが、あまり欲張りすぎるのは良くないか。

▼今日はお腹が痛いので、執筆は無し。小学生みたいな理由だが、こういう時、執筆に必要なのは、体力なのだな、と思う。

11月9日(日)
▼「アクメ電力会社、フリーエネルギーを生みだす」なんて書くと、筒井康隆の短編にでもありそうな感じだが、このフレーズ、一般向け科学書の、レーダーマン「対称性」という本に出てくるもの。内容としても、エロい意味は無く、アクメは単なる固有名詞として使われている。絶頂を表すアクメはフランス語なので、英語圏ではあまり使われない言葉なのかもしれないが、校正とか日本語への翻訳の際に、この単語はちょっと、みたいなことはなかったのだろうか。唐沢俊一が珍本として紹介していた、ピサーレフ「勇敢なマンコの冒険」なんて本のことを思い出す。
その「対称性」の本、上の言葉の他に、「娘核」なんてものも出てくる。これは、放射性崩壊の状態変化後を表したものなのだが、どう考えてもエロい単語としか思えない。「彼女の物欲しげに見え隠れする娘核へと、男の舌が伸びる」と官能小説に出てきてもおかしくないように思える。英語だと「daughter isotope」とのことなので、その直訳ではあるのだが、翻訳の際には、ちょっと考えてもらいたいものである。

▼「ビバ!眼鏡っ娘(仮)」、昨日書いた設定での大筋をまとめる。大きく2部構成となり、とりあえず第一部の方は書き始められそう。執筆と並行して、第二部の詰めをやっていくことにするか。

▼今日は「MOGE02」の続きを執筆しようと思っていたのだが、前回のところで一区切りついてしまったので、続けて書くネタが思い浮かばず、書けず仕舞い。

11月10日(月)
▼デリバリーヘルスで、やってきた女性の顔を見て別の女性にしたい場合、「チェンジで」と言うのだが、それを何度も繰り返すと、仕舞いには別の女性ではなく恐いお兄さんがやってくるらしい。そんな話を聞くと、やってきた女性に「チェンジで」と言った瞬間に、相手のいきなり性別がチェンジして恐いお兄さんへと変身し、そのお兄さんにアナルを犯されてしまったなんてネタ、どこかで使えないものか、と思ったりする。なんて書いているうちに、「チェンジで」と言うと、やってきた女性と体が入れ替わってエッチができるデリヘル、なんてネタを思いつく。実際に書くかどうかは不明。

▼「ビバ!眼鏡っ娘」改め、「眼鏡は宇宙を救う」に着手する。悩み悩みしながら、2時間30分で70行ほどしか進まないローペース。今後は、もう少し速いペースで書いていくつもり。

11月11日(火)
▼久し振りに不調。2時間ほどパソコンの前に座っているのだが、まるっきり進まず。小説サイトのスランプ解決法を見たら、とっとと寝ること、と書いてあったので、そうしてみる。今日の執筆は残念ながら無し。

11月12日(水)
▼昨日書いた通り、とっとと寝てみたのだが、朝起きてみても女の子になっていなかったことにショックを受けて、今日も執筆は無し。もっとも、本当に女の子になっていたら、間違いなく執筆なんかよりも、別のことで忙しくなってしまうだろうが。

▼インターネットで、12月の新刊文庫をチェックしていたら、一迅社文庫から、鯨晴久「エクスチェンジ(仮)」なんてのがあった。まだ一迅社のサイトなどには内容紹介はされていないので、詳細は分からないが、名前からすると該当作品っぽいような気がする。
ふと、英語の「チェンジ」と「エクスチェンジ」はどう違うのか調べてみたら、Yahoo知恵袋http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1417329919にあり、「変化」と「交換」の違いとのこと。
してみると、クラウドの「Xchange」は、変身というよりも入れ替わりにふさわしいタイトルとなり、そう考えてみると、「X Change Alternative2-キミノヒトミニウツルキミ-」でようやく名は体を表すようになった訳だが、Y染色体がX染色体に変わったとすれば、合っていることになる。当時のクラウドがどんな考えで、このタイトルにしたか聞いてみたいところ。

11月13日(木)
▼ニュースでは、定額給付金を巡って賛否両論だが、予定外のお金をもらえるというのは、やはり嬉しい。1万2千円もらえるようなので、本棚を買おうかと思っている。今のところ、ライトHノベルを中心としたエロ小説が、床に平積みになったままで、おそらく600冊ぐらいある中を、何か一冊が必要になった時に、一つ一つ山を崩しながら探していくのはどうにも面倒。TS該当作品も、一つの棚に並べておきたい。
ただ問題は、もしも私が犯罪を起こしてしまった(ヨーロッパの偽札作りで知られている国でお嬢さんの心を盗む、女の子に変身したもののいつもの癖で男子トイレに入ってしまい軽犯罪法で捕まり死刑判決を受ける、など)場合、その棚がマスコミに撮影されて報道公開される可能性があることだ。どうしたら良いかと、定額給付金の話題が出た時から悩んでいたのだが、犯罪を起こさなければ良いのだな、ということにようやく気付いた。
報道機関でなくても、家族や恋人に、棚に並んだエッチな小説を見られるというのは避けたいところ。文庫カバーでも掛ければ良いのだが、それだと探す時に困る。もう少し、官能小説とは一見して分からないような背表紙にしてもらいたものだ。学術書っぽく「サムライガール 武士道と女性意識の変遷について」とか、ビジネス書っぽく「Myドル 外貨預金であなたも大もうけ」とかしてはどうだろうか。もしくは、タイトルの頭に「二毛猫ホームズの」とか「+津川警部の」などと付けてみるとか。ただ、これだと棚を見た人が赤川次郎や西村京太郎のファンの場合、手に取られてしまう可能性がある。あまり手に取らなそうな本ということで、「試験に出る」と付けてみたら良いのではないか。これだったら、棚に置くだけでなく、本屋のレジに差し出す時にも恥ずかしい思いをしなくて済む。問題があるとしたら、本文を読んでいる時に、「ああ、ボク、もう出るぅ」とか書かれていたら、受験生時代の癖で、その部分が試験に出るのかと思って、ついマーカーを引いてしまうことぐらいだろう。学校を舞台にした「試験に出るぅ」シリーズものとかを書けば、案外売れるかもしれない。

▼「眼鏡は宇宙を救う」、悩みながら1時間で90行ほど書く。予定では、オナニーシーンだけで500行ぐらい書くつもりだったのだが、ずいぶんとあっさりしたものになってしまった。

11月14日(金)
▼妹が実はオタクだったというライトノベル、伏見つかさ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」(電撃文庫)が結構、評判のよう。以前は書泉ブックマートの平積みコーナーで、一ヶ所だけくぼんでいて「品切れ中」との案内があったことを思い出す。これに限らず、「乃木坂春香の秘密」みたいに、彼女はオタクだった、というネタが売れているようだ。彼女もオタクであるというシンパシーが、萌え度をアップさせるのだろうか。それだったら、彼女は実は元男だった、という設定の方が、シンパシーを与えるような気がする。「俺の妹がこんなに可愛い元弟のわけがない」とか、「小泉春樹の秘密」(原作:cyc)とか、案外売れるかもしれない。

▼「眼鏡は宇宙を救う」、2時間で200行ほど書く。予定よりもあっさりと終わってしまった感じで、今後の展開とかも見直しが必要かもしれない。

11月15日(土)
▼「眼鏡は宇宙を救う」、今回はエッチシーンは無しで、設定説明だけとなってしまった。一応、それぞれの設定には科学的な基礎付けはあって、セス・ロイドの宇宙=量子コンピュータ論、ペンローズの量子脳理論、エキピロティック宇宙論などに基づいている。そう言った説明を一通り終えたということで、明日以降はエッチシーンの描写に専念していけるはず。

11月16日(日)
▼今日はチャットをしてしまったため、執筆はお休み。まあ「小学校裏サイト」のネタをもらえたので、何もしなかった訳では無いのだが。

11月17日(月)
▼どうにも不調。神経過敏になっているようで、「うふふ、ちょっと擦っただけで出しちゃうだなんて。凄く敏感なのね」と言ったところ。
執筆のためには、エロい気分になる必要があると思うのだが、どうすればそういう状態になれるのか良く分からない。倦怠期には裸エプロンが良いと言うが、一人でやってみても、空しさと切なさと寒さばかりになりそうだ。政府の、少子化対策サイトを見てみたのだが、子育てのことばかり書かれていて、肝心のどうすればセックスしたい気分になれるかが書いていない。セックスレス解消で検索してみても、相手のやる気を引き起こす方法ばかりで、自分のやる気については書かれていない。「オナニーレス」で検索してみたのだが、そういう言葉はあまり使われていないようだ。とりあえず、「嬲」という文字を30分ぐらい見つめてみて、妄想を高めてみようとするか。

11月18日(火)
▼気分転換に、「小学校裏サイト」の新作を書き始める。2時間で200行ほどと、まずまずのペース。やはり、書き慣れている作品だと、執筆までのスタートダッシュが早いようだ。

11月19日(水)
▼昨日に続けて、「小学校裏サイト」ログ11の執筆。2時間で200行ほどといつものペースで書くことが出来た。特殊なシチュエーションなので、嫌悪感を感じる人もいるかもしれないが、まあ野良犬にでも犯されたと思って諦めて欲しい。

11月20日(木)
▼今日も「小学校裏サイト」ログ11の執筆。2時間で200行ほど書いて完成させる。こういう読み切り短編の方が、ストーリーを意識する必要が無いので、執筆はスムーズに行くよう。そう考えると、長編でストーリーもあるエロ小説家は、どうやって頭を切り換えているのだろうか、と思えてくる。

▼先日発売された、「このライトノベルがすごい!2009」を見たら、去年の単発企画だと思っていた、性転換&異性装を扱った「レッツ倒錯!」が今年も載っていた。掲載されている作品は、TSF系サイトですでに取り上げられたものなので、情報としての目新しさは無いが、こういう企画が続くとは、TSFの認知度も徐々に上がっているのかな、と思わされる。

11月21日(金)
▼情報理論に関する本を読んでいたら、確率問題の例として、こんな話が載っていた。「私には子供が二人いる。二人は三歳違いで、一人は男の子である。さて、もう一人の子供が男の子である確率は?」という問題で、常識で考えたら、確率は1/2なのだが、実はそうではない。組み合わせとして考えられるのは、男・男、男・女、女・男、女・女、の4通りなのだが、一人が男の子と判明した段階で、最後の女・女は排除されるので、男の子である確率は、1/3となる。もっと詳しく知りたい人はウィキペディアの「モンティ・ホール問題」を参照のこと。
してみると、ここで私が「私には兄か弟が一人だけいる」と書くと、これを読んでいる人にとって、私は2/3の確率で女の子ということになる。「私には年齢関係は言えないが、兄弟が二人だけいる」と書くと、その確率3/4に上がる。これをくり返していけば、読んでいる人にとって私は確率1で女の子ということになると思うと、ちょっと愉快だ。

11月22日(土)
▼先日触れた、新宿ロフトプラスワンでのイベント「真・触手ナイト」に行ってきたのだが、どうにも期待外れ。目新しい触手の作品が出るのでもなし、こんな風な触手の楽しみ方もあるという話が出るのでもなしで、セールスポイントが感じられなかった。やはり、ニッチな趣味のトークイベントは難しいのだろうか。

11月23日(日)
▼相変わらず調子が出ずに、チャットをする。一人の女の子に複数の男子が同時に憑依したら面白いだろうという話が出て、憑依の自由度を変化させるという方向で設定を広げていこうかな、と思ったりする。「小学校裏サイト」では、当初の予想よりも人数が増えて、役割分担とかキャラ立てが曖昧になってしまっていたので、それも改善させたい。それと「裏サイト」では、小学生の生活範囲に限定しているので、高校生ぐらいをメインの登場人物にした方が、活動範囲が広がるだろう。なかには、憑依には興味が無いが、交代で女の子に憑依すればセックスさせてくれるということで、仕方なしに憑依する人の心情なんてのも入れるとか。
「T県立S高校憑依クラブ」とでもするか。

11月24日(月)
▼祝日を利用して、気分転換に、久し振りに午前中から執筆に取りかかってみたのだが、50行ほど書いただけで先が進まなくなってしまった。エロ漫画に目を通してみてエロ魂を燃え上がらせようとするのだが、やはり変わらず。どうも、ストーリー設定の悩みがまだ解消していないよう。

11月25日(火)
▼児童ポルノ法について、表現の自由や単純所持の扱いを巡って、色々と言われているが、そういう風に禁止の方向に走るのではなく、登場するヒロインは全員Eカップ以上とか、全員お姉さんっぽいキャラにしたら政府が補助金を出すとかすれば、世論も少しは変わると思うのだが。

11月26日(水)
▼コンビニで中華まんを二つ買ったら、店員から「ビニール袋は要りますか」と聞かれた。冷凍とかの中華まんではなく、蒸し器で暖められたものなのだ。どうやって持てと言うのだろう。ひょっとして、左右の胸元に一つずつ入れて、「む、胸がある!」とやらせたいのだろうか。店員はよっぽどのマニュアル思考なのか、私の潜在意識を読んだかのどちらかなのだろう。

11月27日(木)
▼執筆の気分を盛り上げるために、エロ漫画雑誌を読んでみた。それなりにやる気が出てくるのだが、雑誌の思わぬ欠点に気付く。エロ漫画雑誌に限らず、漫画雑誌の連載順は、人気のある作家が前の方にあって、終わりの方には新人とか売れていない作家が来ることになる。だから、1冊最後まで読み終えると、いったん出てきたやる気がなくなってしまうのだ。エロゲーみたいに、読み終えた後で、回想モードとかが付いてくるエロマンガ雑誌があれば良いのだが。

11月28日(金)
▼ラブホテルに関する新書を立ち読みしていたら、昔のラブホテルにあった、回転ベッドは、新風営法によって新設が禁止されてしまっていて、今では見かけなくなったとのこと。少子化が問題になっている今こそ、解禁すべきだと思うのだが。

▼チャットで、「男女 入れ替わり」でゴーグレ((c)ナイツ)検索すると、時間帯で男女が入れ替わる温泉の話が出てきて、そういうネタで書いても良いなあ、と思う。家族風呂に男女で入ったら、体が入れ替わるとか、修学旅行で仕切の下でお湯が繋がっている風呂に入ったら男女全員が入れ替わるとか。他にも、効能が豊胸の温泉に入ったら男女問わず巨乳になってしまうとか。意外とシリーズものになりそうなので、もう少しネタだしをしてみる。

11月29日(土)
▼前から気になっていたことで、江戸時代に流行った春画(エロい浮世絵)で、当時の人はオナニーしていたのかどうか、ということがある。あの浮世絵の画風で、興奮できたかが興味があったのだが、調べたり人に聞くほどでもないのでそのままにしていたら、古本屋で氏家幹人「江戸の性風俗」(講談社現代新書)という本を手にして、ようやくそれが分かった。当時の川柳に、オナニーのし過ぎで春画を取り上げられた、というものがあるので、やはりオナニーをしていたようだ。現代人からすれば、あの絵柄で興奮するのは良く分からないが、江戸の人は実用にしていたそうだ。もしかすると、江戸時代の人の顔は、浮世絵の通りだった、ということも考えられなくはないが。してみると、現代の若い人が、ギャルゲーの絵柄で興奮するのも、一時代の文化、ということなのかもしれない。文化と、何に興奮するかの対応関係について気になるところだが、調べたり人に聞くほどでもないので、そのままにしておく。

11月30日(日)
▼この日誌も5月30日に再開してから、今日で半年目となる。十七年セミの寿命で言えば、まだ1/34ということになり、まだまだだな、と思う。

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