『小学校裏サイト・ログ04』

作:月華



まさと>また幽体離脱薬、使わない?
ともや>いいけど、今度はどうやって使う?
まさと>姉ちゃんと、彼氏に二人で憑依しようか。他人の男の体でセックスするのも面白いぜ。自分の体よりも、挿入してから長い間、セックスが楽しめるからな。お前、姉ちゃんの彼氏に入ってセックスしてみろよ
ともや>良いね、それ
まさと>明日の昼過ぎに彼氏が遊びに来るから、来たらすぐ電話するよ
ともや>うん、分かった。待ってるね
まさと>じゃ、また明日


土曜日の昼過ぎ、智也は部屋にこもり、政人からの電話を待っていた。
1時を過ぎた所で、着メロが鳴った。
智也は、発信者が政人なのを確認しつつ、返事をした。
「ああ、智也。今、姉ちゃんの彼氏が部屋に入ったから、さっそく幽体離脱して来いよ」
「うん、分かった」
「それじゃあ、待ってるからな」
電話が切れるなり、智也は机の上に置いていた幽体離脱薬を飲んだ。
先週と同じように、体の重みが感じなくなり、ふわりと視点が宙に浮いたようになる。
智也は、住宅街の上を飛び、政人の家を目指した。
たどり着き、さっそく由奈の部屋へと入り込むと、そこには夏っぽい薄着をした由奈と、その肩へと手を回して頭を抱きしめている男の姿があった。
おそらくは、由奈の彼氏なのだろう。
さっそくその彼氏へと憑依しようと思ったのだが、智也はふと迷った。
由奈の方には政人が憑依するはずなのだが、その表情や仕草を見る限り、自然と彼氏とじゃれ合っている女の子と言ったところで、政人が憑依しているのかどうか、分からない。
そうだ、と思った智也は、隣の政人の部屋へと向かった。
見ると、椅子に座ったまま、机に俯せになっている政人の姿があった。机の上には、蓋を開けられた幽体離脱薬の小瓶があるから、すでに由奈に憑依しているようだ。
智也は再び由奈の部屋へ行って、由奈に抱きついている彼氏へと後ろから近づいて、意識を重ねていった。
体が吸い込まれるのと同時に、腕に絡みつく、ほっそりとした由奈の肩が感じられた。
動きが止まったのに気付いたのか、由奈が顔を上げて、
「智也か?」
そう言ってきた。
「うん。遅くなってごめん」
声を出すと同時に、聞き慣れない野太い声が聞こえてくる。
「この人が、由奈さんの彼氏?」
「そう。名前は、木村大輔って言うんだ。姉ちゃんとは同級生って聞いてるぜ」
「そうなんだ」
体を見下ろしてから、腕を絡ませたままの由奈(政人)の顔を見詰めた。
由奈はいつもの表情であったが、彼氏である大輔の体に憑依しているため、彼女を見下ろす視線となっていた。
上から見下ろす由奈の顔つきは、いつもとちょっと違っていた。
こちらを見上げるように、上目遣いに見つめてくるその顔は、彼氏に甘えてくる女の子、と言った感じだった。
そうやって由奈を見下ろしていると、大人の男の体になったのだな、と智也は実感してくる。
「それじゃあ、さっそく始めようぜ」
言うなり、由奈(政人)の目が閉じられ、うっすらと開いた唇が近づいてきた。
そんな表情に、智也はどきりとする。
考えてみれば、これが由奈との初キッスとなるのだ。
せっかくならば、先週の土曜日に、政人が由奈に憑依して来た時にすれば良かったな、と思いつつも、大輔(智也)は、顔を近づけていく。
唇へと、柔らかい由奈の唇が感じられた。
間近に近づいた、由奈の閉じられた目を見つつ、キスをする時には目を閉じなければ、と智也は思った。
目を閉じると、唇が触れあう感触が、より一層深く感じられた。
ぷるぷるとした、女性ならではの温もりが感じられる。
ちょっとねっとりとするのは、リップでも塗っているせいかもしれない。
唇の感触を味わいつつ、大輔(智也)は、口を開き、由奈の口中へと舌を伸ばしていった。
舌先へと、由奈の吐息の味が感じられるのと同時に、先端が小さく揃った由奈の歯へと当たった。
大輔(智也)の舌先は、その合間をすり抜けて、その先にある由奈の舌へと向かう。
それを迎えるようにして、由奈の柔らかく滑った舌先が、絡みついてきた。
粘膜同士が触れあい、唾液が混じり合う。
由奈の鼻からは、ん、ん、という溜息が漏れるのが聞こえてくる。
そんな感触をもっと味わおうと、大輔(智也)は、由奈の背中へと両腕を廻し、ぎゅっと抱きしめた。
智也の体の時には、見上げるように大きく見えた由奈の体だったが、憑依している大輔の体からすれば、華奢な女の子でしかなかった。
大輔(智也)の両腕に抱きしめられる由奈は、小さな小鳥のように、儚げで、そして可愛く思えた。
力強く抱きしめると、大輔(智也)の胸板へと、由奈の乳房が当たってくるのが感じられた。
大輔(智也)は、回していた右手を引き、二人の体の合間へと差し入れて、由奈の乳房をまさぐった。
大きな大輔の手で感じる乳房は、智也自身の手で触った時よりも小さく感じられたが、その分、この手で由奈の乳房を包み込んでいるのだ、という気持ちは高まった。
右手を動かして、夏服越しに、由奈の乳房を揉みしだしていく。
力強い男の指先に合わせるようにして、由奈の乳房は形を変えていきながら、その指先を受け入れていく。
揉まれるのに合わせて、重ね合わせたままの口へと、由奈の呼吸がだんだんと荒くなっていくのが感じられる。
口を離すのと同時に、由奈が呟いた。
「ねえ、大輔。わたしの服、あなたが脱がせて」
大輔、と呼ばれたことに、智也は一瞬、きょとんとしてしまったが、しばらくしてそれが自分のことであり、由奈に入っている政人は、彼氏とセックスする由奈の様を演じているのだ、と分かった。
大輔(智也)は、こくりと頷いてから、由奈の服を脱がせ始めた。
考えてみれば、由奈の服を脱がせるのは、これが二度目になる。と言っても、一度目は由奈の体に憑依して自分自身が脱いだので、他人の体として由奈を脱がせるのは、これが初めてとなる。
由奈の服を脱がせる、という行為に興奮しつつ、大輔(智也)は、上着を脱がせた。
夏服のため、すぐにブラジャーが露わになる。
そのブラジャーを取ろうと思った大輔(智也)は、どうやって取ろうかと迷った。
背中のホックを外そうと、後ろに回るのは、あんまりスマートじゃない。
できるかな? と思いつつ、正面を向いたまま両手を由奈の背中へと廻し、ホックを探り当てた。
先週やった時と同じ要領で、いったん内側に寄せるようにしてから左右に引っ張ると、肩ひもが外へとずれるのが見て取れた。
そのままさらに引っ張ると、ストラップが緩み、ブラを外された由奈の乳房が露わになった。
その光景を見て、後ろに回らなくて良かったな、と智也は思った。
続けて、手の先を下半身へと向けた。
由奈の下半身を覆っているのは、赤いスカートだった。
スカートを脱がすなんて初めてのことで、興奮しつつも、どうやって脱がせば良いのか悩んでしまったが、幸いとジッパーが目に付いた。
じー、という音と共に金具を降ろすと、その切れ間から、白いパンツがちらりと見えた。
由奈が導くように腰を浮かせたので、するりとスカートを降ろす。
その中からは、色は白一色だが、フリルで飾り付けられた、可愛らしいパンツが見て取れた。
スカートを足から外し、靴下も脱がせてから、そのパンツへと取りかかる。
ゆっくりと降ろすと、中から陰毛が見え、続けて襞に包まれた割れ目が姿を現した。
両手でパンツを広げつつ、太ももとふくらはぎを通り抜けさせ、まだ温もりを保ったままのパンツを、ベッドの脇へと置く。
全裸になった由奈を見下ろしつつ、
「綺麗だよ。由奈」
と、智也は、大輔の振りをして言ったのだった。
「わたしだけ裸だと恥ずかしいから、早く大輔も脱いで……」
か細く言ってくる由奈の声を聞いて、大輔(智也)も、すぐに服を脱ぎ始めた。
同じ男の服なので、脱ぐのは素早くできる。
パンツ一枚になって、それを降ろすと、上を向いたペニスが露わになった。
それは、自分自身や政人のものとは違って、すっかりと皮の剥けた、大人のものだった。
大きさも二回りは大きく、そんなものを由奈へと向けると、大輔(智也)は、すっかり気が大きくなったように思えた。
「ねえ、舐めて」
ベッドに横になっていた由奈が、足をM字に広げて、自らの股間へと指を這わせて、その中心にある割れ目を左右に開き、誘うように大輔(智也)に見せつける。
大輔(智也)は、由奈の足の合間へと入り込み、顔を股間へと近づけた。
間近で見て、改めてそのパーツが置かれている位置を確認してから、舌を伸ばして、割れ目の上にある突起へと触れた。
「ん……」
舌先へと、小さなものが触れると同時に、小さな溜息が聞こえてきて、両脇に迫るように立てられている由奈の太ももが震える。
大輔(智也)は、舌先を動かして、ちろり、ちろり、と軽く舐めていく。
「ああん。あはっ」
触れる度に、スイッチを押されるようにして、由奈が声を上げる。
大輔(智也)は、舌先で軽く突いたり、味わうように舐めたりとして、ひたすら小さな部分を愛撫していく。
「ああ、良いよ。大輔の舌、気持ち良いよ」
見ると、由奈は自らの両手を乳房へと当てて、揉みしだいていた。
そんな、見せつけるような姿態を前にして、大輔(智也)の興奮は高まっていく。
聞こえよがしに、ぴちゃり、ぴちゃり、と音を立てて、クリトリスを刺激したり、その下にある割れ目へと舌の表面を貼り付けたりしていく。
そうしているうちに、膣口へと当たる舌先へと、とろりとした粘液が当たってくるのが感じられた。
初めはわずかだった愛液も、大輔(智也)の愛撫に合わせるようにして、だんだんとその量を増やしていき、舌先で舐められなくなった分は、尻へと伝って垂れ落ちて、シーツに染みを作っていく。
それと同時に、由奈の上げる声は段々と、大きく高くなり、大輔(智也)の意識を高ぶらせていく。
「ああ、大輔。わたし、もう我慢できない……お願い、入れて……」
見上げると、由奈が頬を染めて、こちらを見つめてくる。
その視線には、男のものを乞い求める、女の欲望が感じられた。
大輔(智也)は、上体を持ち上げて、勃起したものを由奈の股間へと向けつつ、腰を進めていった。
蜜で溢れた由奈の股間と、大輔の太いものを見つめつつ、本当にこれが中に入るのだろうか、と智也は思った。
智也自身のものを入れた時にも、由奈の膣は、きゅうきゅうと激しく締め付けてきた。
あれよりも二回りは大きいものが、あんなに狭い中に入るのだろうか、と思ってしまう。
だが、体の方は由奈の中に早く入れたいと念じているようだった。
せかされるようにして、大輔(智也)は、由奈の割れ目へと、先端を押し当てる。
亀頭から、柔らかい割れ目の感触を感じつつ、ゆっくりと腰を動かしていく。
「んん、大輔のが、わたしの中に入ってくる」
由奈の切なげな声を聞きつつ、腰を進める度に、ペニスへと、うねうねとした膣襞が絡みついてくる。
雁首までがすっぽりと飲み込まれ、さらに竿の部分が由奈の中へと入っていく。
大輔(智也)のものを迎え入れる由奈の膣内で、襞の一本一本が蠢き、まとわりついてくるのが感じられる。
その様子は、智也自身のものを挿入した時よりも、はっきりと感じ取れた。
あの時は、初めての興奮があったし、今はセックスに慣れた大人の体だから、ということもあるのだろう。
ペニスが大きい分だけ、広げられた膣口からの圧迫も、より強いものに感じられた。
そんな一度目とはまるっきり違う感触を味わいつつ、大輔(智也)は、なおも腰を進めていく。
大きな大輔のものが、由奈の中にすっぽりと埋まった時の挿入感は、智也自身の時以上に、深々と感じられた。
ペニス全体が由奈の膣襞に包まれ、その根本は、挿入されて溢れ出た愛液にまみれる膣口にぴたりと触れている。
「ああ。大輔の、気持ち良い……」
うっとりとした表情で由奈は呟くと同時に、自らも味わうようにして、腰をくねらせた。
それに合わせて膣口がうねり、中に入った大輔(智也)のものを、擦るように包み込んでくる。
「ねえ、動いて……」
乞われるままに、大輔(智也)は、挿入していたペニスをゆっくりと引いた。
皮の方はすっかりと剥けているため、引っ張るのと同時に皮が戻ってしまう心配もない。
剥き出しになった雁首が、由奈の中を掻き乱すのと同時に、うねる膣襞が雁首を舐め上げていくのが感じられる。
そんな刺激がずいぶんと続いたように思えたのだが、まだ大輔(智也)の亀頭は、由奈の中にすっぽりと収まっていた。
改めて、大輔のペニスの大きさを感じてしまう。
さらに腰を引くと、雁首が姿を現し、びらびらとした襞でできた膣口に締め付けられるのと同時に、雁首が掻き出した愛液が、どろりと垂れ落ちていく。
再び大輔(智也)は、腰を進めた。
迎え入れるかのようにペニスの先端に触れる部分が左右に割れるのと同時に、貼り付くかのように膣襞が左右から貼り付いてくる。
「ああ、良い……」
由奈が感じていることを示すかのように、背中が反り曲がり、シーツが握りしめられる。
ペニスからは、うねうねとした膣襞の動きと共に快感が感じられるのだが、射精までにはまだ余裕がありそうだった。
大輔(智也)は、自分のものとは違ったペニスの長さにも慣れてきて、その腰の動かし具合も掴めてきた。
体を振り子にしたように、腰を前後に揺さぶりつつ、由奈の中へと激しく挿入を繰り返していく。
ペニスからは、オナニーと比べものにならないほどの繊細な膣襞の動きと、それによって生み出される快感が伝わってくる。
その上に自らの腰使いが生み出す摩擦が加わり、大輔(智也)は、セックスという行為を改めて実感していた。
ペニスの出し入れに合わせるようにして、眼下の由奈は喘ぎ、悶え、さらなる刺激を求めてくる。
初挿入の時には思いつくことの無かった、ペニスによって、女を快感に導いているのだ、という支配感が湧き起こってくる。
それをさらなるものにしようと、大輔(智也)は、インターネットで読んだセックスに関する文章を思い出し、その腰の動きに変化を付けた。
ピストン運動に加えて、腰を回してのの字を書くような動きをしたのだった。
「ああん、それ、良いっ!」
膣口が広げられるような動きに、由奈は背中を反らせて訴えてくる。
由奈の肢体へと目が向き、ペニスを突き立てる度に揺れる乳房へと集中した。
大輔(智也)は、腕を伸ばし、揺れる乳房を揉みしだいた。
興奮に盛り上がった柔らかい弾力と、その先端で勃起する乳首の固さが感じられる。
男の欲望を露わにした責めに、由奈の声はさらに高まり、震えていった。
「ああん、良いわ。わたし……イキそう……うだい、大輔の精液、ちょうだい……」
荒い呼吸の合間に、由奈は求めてきた。
大輔(智也)は、そんな声と表情に、快感が一気に高まり、それは射精の前兆へと繋がった。
股間の根本が熱くなるのを感じながら、大輔(智也)は、激しいピストン運動を繰り返した。
「由奈、由奈ぁ、俺、イクよ。由奈の中に、出すぞ」
「来て、来て、来てぇ!」
若い男女は、お互いの体を貪り合うように腰を密着させ、全身を震わせる。
大輔(智也)のペニスが、爆発したかのようになった。
長く勃起した尿道を熱い塊が通り抜け、濡れそぼった由奈の中へとたたき込まれていく。
「あああああぁぁぁぁぁーーーーー!」
精液が流しこまれるのと同時に、由奈は絶頂に達し、大きな声を上げた。
それを伝えてくるかのように、大輔(智也)のものを包み込んでいる膣襞が激しく動き、まだ根本に残っている精液を吸い出すかのように蠢く。
自らの射精と同時に、由奈を絶頂に導けたことに、大輔(智也)は満足感を感じていた。
お互いが余韻に浸ろうとしているのか、射精を終えたペニスは、由奈の中に深々と入ったままだった。
由奈が、乱れた髪の毛を整えつつ、大輔(智也)を見つめてくる。
「よかったぜ。お前のセックス。マジでイッちゃったぜ」
「そんな……僕も、気持ち良かったよ。セックスって、こんなに気持ち良いものなんだね」
一通りの行為を終えた満足感を味わいつつ、大輔(智也)は応える。
呼吸を整えながら、由奈(政人)はちらりと時計を見た。
「まだ時間はあるみたいだけど、このまま続けるのも面白くないよな。どうだ、体を入れ替わってみないか?」
「それって、僕が由奈さんになって、政人がこの体になるってこと?」
「ああ、そうだ」
「できるの、そういうことって?」
「多分、できるんじゃないかな。それじゃあ、1、2の3で体を抜け出して相手の体に入ってみようぜ」
「うん」
「じゃあ、1、2、3」
言うと同時に、智也は目の前にある由奈の体めがけて、意識を移し替えた。
体が吸い込まれるような感じがして、天井と、智也が抜け出たため、支えを失って倒れそうになってくる大輔の体が見えた。
手で押さえようとしたところで、大輔の体が途中で止まった。
「政人?」
目の前にいる大輔へと、由奈(智也)は声を掛ける。
「おお、入れ替わり、成功だな」
にやりと笑って、大輔(政人)は応えたのだった。
由奈(智也)の股間には、さっきまで膣に締め付けられていたペニスの代わりに、大輔(政人)のものが、奥へと入り込んでいるのが感じられる。
先週、政人のものを挿入された時よりも、深々と入っており、その太さも広げられる膣を通じてはっきりと感じられる。
一度射精した大輔(政人)のものは、まだ高校生だけあって、固さを保ったままだった。
「このまま続けられそうだな」
腰を動かし、膣内へと入り込んでいるものの固さを感じ取りつつ、大輔(政人)は呟く。
「うん、そうだね」
由奈(智也)は、こくりと頷いた。
中に入っていたペニスが、ゆっくりと引き抜かれていく。
同時に、張り出した雁首が、中の膣襞を掻き上げていくのが感じられる。
雁首が膣口まで出ると、由奈の体が流した愛液と共に、ペニスが放出した精液が掻き出されて、由奈(智也)の尻へと垂れ落ちていくのが感じられる。
「いくぞ」
そう呟いて、大輔(政人)は、激しく腰を突き立て、由奈(智也)の中へと入っていった。
「ああん!」
ペニスが入ってくる感じは、これまで以上で、その奥にある子宮が圧迫されるのが感じられる。
大輔(政人)は、力強く何度も腰を振り、まるで男の体が持つ体重と力を、ペニスを通じて流しこんでくるかのように、激しく腰を入れてくる。
その度に、由奈(智也)の体は、揺り動かされ上へと持ち上げられ、同時に子宮口へと、甘い疼きが走る。
その深々としたペニスの圧迫感は、政人のものとは比べものにならなかった。
政人を相手にしている時には、女と少年という差があったが、今ではそれが、男と女という、対等を通り越して、こちらの方が受ける側になってしまっている。
ペニスの挿入を通じて、高校生男子の若さと性欲を感じつつ、由奈(智也)は、全身をひくつかせながら、それによって生み出される女の快感を味わっていく。
先週は、政人にクリトリスやGスポットを責め立てられ、何度も絶頂に達してしまったが、やはり男のものが膣の中に入ってくる快感は、それとはまるっきり違っていた。
欲しいと思っているものが、ぴたりと満たされる快感。
その大きさに圧迫されながらも、同時に充足感を感じてしまうのだった。
「ああ、良いよ。オチン○ン、気持ち良い……」
口から漏れる由奈の声も、殿堂マッサージ機を当てられた時に出した、絞り出すようなものではなく、満足感から自然に溢れて来るような、満ち足りた感じを思わせるものがあった。
一突き、一突き、と動いていた大輔(政人)の腰使いに、だんだんとスピードが乗ってきた。
由奈(智也)の中を、大きなペニスが、素早く出入りを繰り返していく。
一瞬、膣の中が一杯になったかと思うと、次の瞬間には、それがぎりぎりの所まで抜かれる。
満足感と喪失感が交互に繰り返される度に、次第に由奈(智也)の頭の中は、ペニスのことで一杯になっていく。
リズミカルなその感じは、セックスに慣れた男のものだった。
股間からは、じゅっ、じゅっ、じゅっ、とペニスが挿入され、蜜壺が掻き乱される音が響いてくる。
そんな快感に酔いしれてうっとりとしていると、両方の足首が掴まれた。
そのまま上へと持ち上げられ、足首から太ももまでが、ぴたりとくっつけられる。
「ああん!」
両足が閉じるのに合わせて、きつくなった膣口へと、男の太いものが入り込んでくる。
その挿入感は、さっき以上に大きなものに感じられた。
「へへ、こうすると、膣が締まって、お互い気持ち良くなれるんだぜ」
由奈(智也)の両足を掴んだまま、大輔(政人)は、腰を突き入れてくる。
変わったのは、締め付けだけではない。足が上を向いたことで、膣口の向きも変わり、挿入してくるペニスの角度も変わったのだった。
これまでのピストン運動とは違った膣の部分が刺激され、由奈(智也)は、新たな刺激に、喘ぎ、身をくねらせる。
「ああん、それって……良いよ……」
足を握っていた大輔(政人)の腕が動いた。
左手で両方の足を抱えるようにしながら、右手が足の根本へと伸びてくる。
「ああんっ! そんな……同時になんて、変になっちゃう」
挿入をしたまま、大輔(政人)の指が、クリトリスを刺激してくる。
片方の手で足を押さえているため、指先の動きは乱暴なものになっていたが、女の快感に酔いしれている由奈(智也)にとっては、そんな乱暴さすら、快感へと変わっていった。
「あはっ、良いよぉ、気持ち、良いよぉ……」
膣とクリトリスの二点責めに、由奈(智也)の口はだらりと開き、その端からは涎が知らずに垂れてきていた。
快感が高まり、女の絶頂がやってくるかと思ったところで、また大輔(政人)の腕が動いた。
掴んでいた足を開放し、再び大きく開かせる。
それに合わせて体を覆い被せてきて、右手で由奈(智也)の乳房を鷲づかみにする。
乳房と膣の二点責めは、女の性感帯の広さを改めて感じさせるものだった。
男の手のひらが動く度に、胸元にある乳房は形を変えつつ、ふんわりと男の力強さを受け入れる。同時に、その中心にある乳首からは、ぴりぴりとした刺激が伝わってくる。
その一方で、膣へと挿入されたペニスの方は、さっきまでのピストン運動とは違った動きをしていた。
前後の動きに合わせて、その付け根にある腰がくねり、ペニスを通じて由奈(智也)の中を掻き回してくるのだった。
その動きは、由奈(智也)の膣の中を良く把握しているような動きだった。
奥深くにある子宮口へと亀頭の先端を擦りつけたまま、子宮口と亀頭の触れあう部分を中心にして、臼をひくようにして腰を廻し、膣口を上下左右へとこね回していく。
かと思うと、腰をわずかに引いて、雁首の膨らんだ部分を、膣の上側にあるGスポットへと当てて、ごりごりと擦っては、由奈(智也)をペニスの虜にさせていく。
今は自分の体であるはずの由奈のことを、智也以上に知り尽くした動きだった。
「良いよっ! 良いよっ! あはっ! 良い!」
おそらく、由奈に憑依している智也が自分でオナニーをしても、こうも正確に、女の感じる場所を刺激することはできないだろう。
由奈の体にも、大輔の体にも憑依している政人ならではの動きだった。
もはや、由奈(智也)の体は、流しこまれる快感に耐えるのに精一杯だった。
だが、それも長くは無かった。
我慢の限界を超えた刺激が与えられ、それが由奈の体の中で快感へと作り替えられ、女の体を満たしていく。
「ああ、駄目、駄目、イッちゃうよ、イク、イクぅ……」
もう、我慢できなかった。
「イクぅぅぅぅぅ!!!」
ペニスの挿入を通じて感じる絶頂は、まるで永遠に体が落下していくかのように感じられた。
そんな中で、由奈(智也)の奥深くへと、どろりとしたものが流れ込んでくるのが感じられた。
それが、新たな絶頂の引き金となった。
体中に精液を浴びせられたかのような感じになり、挿入の感じとは違う、どろりとしたものが体を包み込むような感覚と共に、由奈(智也)の体は、さらにさらに深い所へ落ちていく。
「んあぁぁぁぁぁ!!!!」
快楽に溺れる由奈(智也)の意識は股間へと集中していた。
そこでは、膣口の奥に空いた小さな穴を通じて、ペニスから吐き出された精液が、子宮へと入ってくるのが感じられる。
(ああ、これが精液を出される感じ……)
その感じは、異物が体に染み込んでくるかのようでもあったし、求めていたもので満たされるようでもあった。
まだ快感の余韻に浸る中で、ペニスが引き抜かれ、どろりとした精液が膣から流れ出ていくのが感じられた。
「どうだった。俺のテクニックは?」
「すごい……セックスって、こんなに気持ち良いものだったんだね」
「だから言ったろ。俺は姉ちゃんの体は知り尽くしているって。セックスだって、お手のもんだぜ」
自慢げに言ってくる大輔(政人)の顔は、女の体を隅々まで熟知している、手練れの男を思わせるようだった。
「じゃあ、イッたところで、また体を交代しようか? いくぞ、1、2の3」
大輔(政人)の声に従って、智也は意識を大輔へと飛ばした。
一瞬にして視点が切り替わり、ベッドに仰向けになり、股間から精液を流している由奈の姿が見えた。
「さすがに二回も出すと、少し小さくなってきちまったな」
由奈(政人)は、少し縮んできている大輔(智也)のペニスへと目をやった。
「よし、それじゃあ、今度は俺が上になってやるよ。騎乗位って奴だな」
「騎乗位……」
新たに体験しようとする体位に、大輔(智也)は、ごくりと唾を飲む。
ビデオで見た映像を思い出しながら、大輔(智也)は、ベッドに仰向けになった。
その上に、由奈(政人)が、足を広げて立ってくる。
そのままペニスへ向かって足を曲げ、腰を下ろしていくのと同時に、開いた股間からは、男と女の体液が入り交じったどろりとしたものが垂れ落ち、大輔(智也)のペニスへと掛かっていく。
「ちょっとふにゃチンになっているけれど、こっちの方が濡れているから良いな」
そう言って由奈(政人)は、右手で大輔(智也)のものを持ち上げつつ、左手で膣口を広げながら、ゆっくりと中へと導いていった。
上を向き半立ちになったペニスが、由奈(政人)の中へと飲み込まれていく。
ペニスから伝わってくる膣口の柔らかさと吸い付き具合は正常位と違いないものの、仰向けになり、女が腰を下ろしてくる様は、ついさっき、由奈として体験した、性行をされる側の立場を思わせるものがあった。
「ん……入ったぁ」
腰を下ろし、膣口をペニスの根本へ密着させつつ、由奈(政人)は呟く。
「どうだ? 騎乗位をされている感じは?」
「う、うん。なんだか、由奈さんに責められているみたいで、興奮するよ」
「そうだろ。俺だって堪らないぜ。責める側の興奮と、女の快感を同時に味わえるんだものな」
そう言って、由奈(政人)は、腰を密着させたまま、ぐりぐりと腰を動かしてきた。
膣襞にぴったりと絡まれたまま、大輔(智也)のペニスが弄ばれる。
「お、早くも大きくなってきたぜ。女に責められて興奮するなんて、お前もスケベな奴だなあ」
にやりと笑いながら見下ろしてくる由奈(政人)の顔は、優越感に満ち溢れているように見えた。
腰を止めて、自らの中で勃起しているものの感触をしばらく味わうようにしていた由奈(政人)の腰が、再び動き始めた。
今度は、腰を上下に動かし、膣襞の方から、ペニスを磨き上げていく。
女性上位と言われる騎乗位は、正常位とはまるっきり違っていた。
男の方から腰を動かさずに済むために、その分、ペニスからの刺激をじっくりと味わうことができる。
二度の射精を経て、多少鈍ってきているものの、その膣襞が左右へ広がるのと同時に、その中にあるうねうねとしたものが、鈴口から雁首、竿から裏筋までを擦ってくるのが感じられる。
そんな、ペニスが擦られるのに合わせて、目の前では由奈(政人)の体が上下に揺れて、乳房や髪の毛を揺らしていくのが見て取れる。
まるで、膣の動きを、女の体全てを使って、男へと見せつけているかのようだった。
それに、結び合っている部分が、正常位以上にはっきりと見て取れる。
膣口がぱっくりと開き、男のものを飲み込みつつ、その口からは、さらなる動きを促すように、とろりとした粘液が溢れてくる。
そんな光景に、大輔(智也)は、ペニスの根本へと熱いものが集まり、射精が間近に迫ってきたことを感じた。
「ああ、出るよ……」
「出してくれ。このまま、精液、俺の中に出してくれ」
求めるように、由奈(政人)の腰の動きが激しくなった。
ぐちゅり、ぐちゅり、と言う音を聞きながら、大輔(智也)は、自らも腰を突き立て、由奈(政人)の中へと射精した。
「あああぁぁぁ!」
下からの射精の噴出に合わせるようにして、由奈(政人)が声を上げる。
腰を密着させ、大輔(智也)のものを飲み込んだままの膣口は、精液を味わうように、ひくひくと動いているのが見て取れる。
三度目の射精を終えて、由奈(政人)の中で、ペニスはだんだんと小さくなっていった。
「お前、イッただろ。また、体を入れ替えようぜ」
大輔(智也)は、縮んでいくペニスを感じ、このまま続けられるかな、と思ったものの、政人のカウントと共に、再び体を入れ替えた。
視界の下に仰向けになった大輔(政人)の姿があり、膣の中には小さくなったペニスが感じられる。
腰を持ち上げると、中から精液にまみれたペニスが姿を現した。
「それじゃあよ。今度はバックの体位をしてくれないか?」
体を持ち上げつつ、大輔(政人)は言ってきた。
「バックって言うと、男が後ろから入れる格好?」
「そうなんだ。いつもこの体に憑依して姉ちゃんとセックスしても、恥ずかしがってバックじゃやらせてくれないんだよ」
言われて、智也は、由奈が四つんばいになって、後ろから男に責め立てられている姿を想像した。
由奈が恥ずかしがってさせない体位を、僕が由奈さんの体を使ってそうさせる……
そう思うと、智也は興奮を覚えるのだった。
「うん、良いよ」
「よっしゃ、それじゃあ、頼むぜ」
促されるままに、由奈(智也)は、四つんばいになった。
「いやあ、やっぱり初めての体位って興奮するな。おかげで見ろよ、チン○ン、また元気になってきたぜ」
手足をベッドに付けたまま後ろを振り返ると、膝立ちになった大輔(政人)の股間の中央で、ペニスがこちらを向いているのが見えた。
「それじゃあ、いくぜ」
言って大輔(政人)は、後ろから由奈(智也)の腰からヒップに掛けての辺りを両手で掴んできた。
濡れそぼって敏感になった股間へと、大輔(政人)のものが近づいてくるのが感じられる。
正常位や騎乗位の時には体験しなかった、いつ入れられるか分からない、という不安感が、由奈(智也)をドキドキさせる。
「へへ、姉ちゃんのケツの穴、丸見えだぜ」
聞こえよがしに言ってくる大輔(政人)の声に、由奈(智也)は、気恥ずかしさを感じてしまう。
智也は、由奈が恥ずかしがってこの体位をさせない理由が分かったような気がした。
本来は排泄するための器官を丸出しにしているというのは、性器をさらけ出すよりも恥ずかしいことのように感じられるのだ。
そんなことを思っている由奈(智也)の尻へと、大輔(政人)のものが近づいてくる。
後ろから、コツン、とした刺激があった時、
「や、そこは!」
由奈(智也)は、思わず甲高い声で叫んでしまった。
挿入をしようと近づいてきた大輔(政人)のものは、膣ではなくその上にあるアヌスへと当たってきたからだった。
「へへへ、冗談だって。さすがにこっちには入れないさ」
そう言いながらも、大輔(政人)は腰を小さく動かし、窄(すぼ)まった部分へと、亀頭を押しつけてくるのだった。
「やっぱり、この体位って興奮するな。姉ちゃんを手玉に取ったみたいだ」
言われるのと同時に、腰に当たってくる大輔(政人)の手へと、力が入る。
「それじゃあ、いくぜ」
ペニスの位置がずれて、その下でひくついている部分へと当たってくる。
腰に当てられた大輔(政人)の手が尻へと下がり、同時にペニスがずぶりと中へと入ってくる。
「ああん!」
見えない背後から、いきなり挿入される感じは、どの体位とも、どのセックスとも違っていた。
大輔(政人)の言う通り、すっかり体を支配されてしまっているかのようだった。
ペニスが奥まで入り、股間が、太ももが密着する。
後ろからの挿入感は、正常位とはまるっきり違っていた。
膣穴の角度と、ペニスの反り具合が、ぴたりと重なる感じがするのだった。
自然と、あるべき場所へと、収まるものが入ってくる、そんな感じなのだ。
そのがっちりと嵌(はま)るフィット感に、由奈(智也)は、後背位とは動物にとっては自然な体位なのだ、と思い当たった。
人間としての枠を越えて、動物として、メスとして、性器をオスへと見せつけて、男のものを受け入れる体位。
四つんばいになっている己の様は、性欲に満ちた獣になっていることを、象徴してるかのようだった。
そんな由奈(智也)へと、後ろからの衝撃が伝わってきた。
大輔(政人)が、手にしている由奈の腰と、自らの腰を同時に揺さぶって、ピストン運動を始めたのだった。
正常位以上に、自然とペニスが出し入れされるのが感じられる。
その密着感は、膣全体を刺激し、そのまま快感へと変わっていく。
それと同時に、後ろから一突きされる度に、ぱしん、という肉体同士がぶつかり合う音が起こり、その勢いに押されるようにして、体が前へと押されるのが感じられる。
大輔(政人)の動きに合わせて揺れる全身。それはまさに、メスとしての肉体を支配されているという証だった。
「ああっ! あはぁ、ああん!」
四つんばいになり、後ろから犯される度に体の中で生まれていく快感に、由奈(智也)は、さかりのついた獣のような声を上げる。
もはや、由奈(智也)の体は、自らの本能に刻まれたメスの欲望と、それを背後から突いてくる大輔(政人)の征服欲に支配されていた。
「ああん、あはっ、ああっっ!」
口からはまともな声は出てこず、ただ動物としての喘ぎ声ばかりが漏れる。
それに合わせて、快感も高まっていく。人間の理性に覆い隠されていたメスの本能が姿を現し、オスからの刺激を、荒ぶるエクスタシーへと変えていく。
「ああ、ああっん!」
快感が全身を包み込んでいく。
もう、限界だった。
「あああああぁぁぁぁーーーーー!」
体中を、激しい絶頂が駆け抜けていき、咆哮のような叫びを上げる。
腕から力が抜けて、がくりと肩からベッドへと崩れ落ちてしまう。
だが、腰を持ち上げたままの大輔(政人)のピストン運動は、なおも続いていた。
「ああん、あはぁっ!」
絶頂の上塗りをされる中で、由奈(智也)はベッドのシーツを握りしめる。
「出すぞ、出すぞ。由奈のマ○コに、俺の精液、ぶちまけてやる」
それは、獣となり喘ぎ声ばかりを上げていた由奈(智也)が、久し振りに聞く人間の言葉だった。
由奈(智也)は、自分が人間であり、由奈であることを思い出した。
「来て、来て、来てぇ!」
後ろを振り返る力も無いままに、由奈(智也)は腰をくねらせ、精液を求める。
「出すぞっ!」
大輔(政人)の声と同時に、腰が密着され、ぴたりと嵌った膣内の奥にある子宮口の間近にくっついていた亀頭から、精液が吐き出された。
「イクぅ、イクぅっ、イクぅぅぅぅぅ!!!!」
獣から人間へと戻った由奈(智也)は、本能と理性が絡まり合い、大きな高みへと向かっていくのが感じられた。
後ろから刺さっていたペニスが引き抜かれて、自由になった腰が、ベッドへと倒れ込む。
俯せになり、茫然となったままの由奈(智也)の耳元へと、大輔(政人)が声を掛けてくる。
「やっぱバックって気持ち良いや。残っていた精液、全部吐き出した感じだぜ。
これじゃあ、もうセックスは無理かな」
そんな言葉に、由奈(智也)は、顔を見上げる。
「だからよ。ルール変更しようぜ。今度は、由奈姉ちゃんの体をイカせたら、体を交代するってのはどうだ?」
大輔(政人)の提案に、由奈(智也)は、こくりと頷いたのだった。
「じゃあ、まずは体を入れ替えようぜ。1、2の3」
言うなり二人は、目の前にいる相手に向かって意識を飛ばす。
再び大輔の体へと入った智也は、4回の放出を終えたペニスが、力無く垂れ下がっているのが感じられた。
それを見て、たった数回の絶頂で使い物にならなくなってしまう男の体とは、女に比べて物足りないものだな、と智也は思った。
「ほら、早く俺の体、イカせてみろよ」
挑発するように、由奈(政人)は、足をM字に開き、四回の射精を受けて、どろどろになっている股間を見せつけてきた。
「それじゃあ……」
大輔(智也)は、指先を伸ばし、いやらしい粘液であふれかえっている蜜壺へと人差し指と中指を入れた。
まるで、水飴の中に指を突っ込んだかのように、どろりとした体液が、指先へと絡みついてくる。
「へへへ、散々チ○ポでイカされているんだ。もう指なんかじゃ、物足りないぜ」
さっきと同じように挑発してくる由奈(政人)の言葉を聞きながら、大輔(智也)は指先を動かし続けた。
「ねえ、Gスポットって、どうやって探せば良いの?」
大輔(智也)は、由奈(政人)へと聞いた。
「そうだな。まず、こうやってマ○コに指を入れるだろ」
そう言って由奈(政人)は、二本の指先を揃えて、指の腹を上に向け、指先を曲げるような手つきをした。
「それで、第二関節まで指を入れてみて、膣の上側を擦ってみるんだ。そうすると、他より少しざらざらして膨らんだ部分があるから、そこがGスポットだ」
自らの体を説明する由奈の言葉を聞きつつ、大輔(智也)は、その通りにしてみた。
指先を入れて、指の腹へと意識を集中させて探ってみると、確かに少し膨らんでいる部分があった。
そこへ指を当てて、大輔(智也)は、指先を、くいっ、と持ち上げる。
「ああ……そこだぜ。そこがGスポットだ」
Gスポットの快感は、由奈の体に憑依している時に、政人から味わわされたが、男の側としてその位置と感触を体験するのは、これが初めてのことだった。
女性の膣の中に、秘密の場所のように隠されている性感帯を指先で感じて、大輔(智也)は、男として、女体を探索する感動を覚えた。
指先を膣内に入れたまま、人差し指と中指を折り曲げるようにして、膨らんでいる部分を押してみると、由奈(政人)の体が、びくり、と震えた。
「ああ、Gスポットって、感じる度に、敏感になるから、病みつきになりそうだぜ」
「そうなの?」
「ああ、姉ちゃんの体でオナニーしてみても、最初のうちは、触っても感じないし、場所も見当たらないんだ。それが、興奮してくるとだんだんと感じるようになるんだ」
「そうだったんだ」
感じれば感じるほど、敏感になっていく。
男の体にはない感覚を、彼女の口から聞かされて、大輔(智也)は、改めて女体の奥深さを知るのだった。
「今はもう、感じているの」
「ああ、すっげー気持ち良いよ。腰が溶けちゃいそうだ」
指の腹でGスポットを押していくと、もっともっとと言うように、膣襞が蠢き、大輔(智也)の指を縛り付けてくる。
「もっと強くしてくれよ。ほら、アダルトビデオみたいに、指を前後にぐちゃぐちゃ動かすようにさ」
言われて、大輔(智也)は、指先の腹を当て、爪の部分を当てないようにしつつ、由奈(政人)の求めるままに、指先をピストン運動させた。
「ああ、良いっ!」
股間から、びちゃ、びちゃ、という音が漏れるのと同時に、由奈(政人)の体は、びくり、びくり、と震えていく。
「ああん、あはぁっ! ああ! んあぁぁぁ!」
由奈(政人)の喘ぎ声は、段々と甲高く、そして艶っぽいものになっていった。
指先を動かして、膣の中を刺激して、女性を快感へと導いていく様子を見つつ、大輔(智也)は、自分がAV男優にでもなったような気になってきた。
「どう、気持ち良いだろ? 良いだろ? 気持ち良かったら、もっと喘いじゃえよ。もっと良いって言ってみろよ」
快感によって女を手玉に取るかのように、大輔(智也)は、耳元で囁く。
「ほうら、オマ○コ、もうぐちょぐちょだ。びちゃびちゃ言っているのが、聞こえてくるだろ」
「ああっ、ああん! やはっ、あくぅぅ!」
指先の動きは、ますます激しくなっていった。
それに合わせるように、膣口から溢れ出る粘液は、さらりとした水のようになり、膣内の水気をさらに高めていく。
「イッちゃえよ。イッちゃえよ。Gスポット弄られて、イクところ、見せてみろよ」
責める男の役に徹していた大輔(智也)は、指先だけでなく、手のひらにまでこぼれ落ちてくる女の蜜を感じつつ、膣の一点を集中して攻撃する。
「やぁ、やぁぁ、ああぁぁ」
由奈(政人)の全身が、痙攣したかのように、がくがくと震えているのが見て取れる。
「イケっ、イッちゃえよっ!」
命じると共に、大輔(智也)は、指先の動きを止めて、膨らんでいる部分をぐいっ、と押した。
「ああああぁぁぁーーーーー!」
絶叫の声が、部屋中に響き渡る。
由奈(政人)の背中が大きく反り返り、足の爪先がピンと伸びる。
そのままの姿で、しばらくの間、ぶるぶると全身を震わせていたが、やがて、力が抜けたかのように、ぐたり、となった。
「イッたのか? 俺の指で、Gスポットでイッたのか?」
大輔(智也)の言葉に、彼女は、こくり、と小さく頷いた。
それを見て、入れていた指先を引き出した。
その先は、まるで風呂に長い間入っていたかのようにふやけていて、指の根本どころか、手のひら全体までもが、ぐっしょりと濡れていた。
体中の痙攣が収まってきた所で、由奈(政人)が口を開いた。
「それじゃあ、また体を入れ替えようぜ。1、2の3」
由奈の体へと入った智也の股間からは、まるで膣の力が抜けたかのように、愛液がだらだらと垂れ流れていくのが感じられた。
さっき自らが刺激したGスポットで感じた絶頂の余韻がまだ感じられる。
自分の責めが産んだ快感を、自分自身で味わう。
男とは違う、長い快感が残る女性の体への憑依ならではの体験だった。
まだ力の入らない体を持ち上げるかのように、大輔(政人)の手が、背中とベッドの合間に入ってきて、女の上半身を軽々と抱え上げる。
背後に回っている大輔(政人)の両腕が、由奈(智也)の乳房へと覆い被さってくる。
両の手のひらが、どちらかと言えば小さめの乳房を、すっぽりと包み込む。
「姉ちゃんの体、おっぱいが小さいのが残念なんだよな」
大きさを測るように男の指先が動く。
その手つきは、小さいながらも、その感触を最大限に感じるように、乳房の端から端まで舐め回すかのようなものだった。
触られつつ、眼下で動く男の手を見る度に、由奈(智也)は、改めて、自分は今は由奈の体で、胸元には乳房が付いているのだと思う。
「でもよ。小さい方が、おっぱいは感じるって言うからな。どうだ? 俺の手つきは? 結構感じているんじゃないか?」
「う、うん。気持ち良いよ……」
乳房をこね回される度に、そこからは、お湯を掛けられているかのような、じわりとした暖かさが伝わってくる。
手のひら自体が持つ温もりと、指先の動きが生み出す摩擦、そしてそれを受け取って焦らされるように熱くなる乳房自身。
乳房が火照るという、女ならではの感覚に、由奈(智也)は酔いしれる。
乳房を覆っていた指先の動きが、一転して、その中心へと集まってきた。
「ああん。あふっ!」
柔らかい乳房の中央で痼(しこ)っていた乳首へと、男の人差し指が押し込まれる。
固く、敏感になった部分が、指先で転がされ、それに合わせて、ぴりぴりとした快感を送ってくる。
股間で感じるのとは違う、目の前で繰り広げられる指の動きと快感がシンクロをしているのを感じつつ、由奈(智也)は、体を、びくり、びくり、と震わせる。
「ああ、良いよ。女の人のおっぱい、すごく気持ち良い!」
弄られる乳首から、また新たな快感が伝わってくる。
「や、それ、痛い……けれど、ああん、変だよぉ」
人差し指と親指が、左右の乳首を摘み、ぎゅっと握りつぶすような動きをしてくる。
それと同時に、乳房に当たる手のひらが、ぐいっ、ぐいっ、と乳首へと向けて、乳肉を押し寄せてくるのだった。
執拗な指先の動きを見て、それが意味することに由奈(智也)は気付いた。
「ああん、おっぱい、絞られてるぅ……」
大輔(政人)の指の動きは、乳房から母乳を搾り取るかのような動きだった。
まだ妊娠もしていない由奈の体から、ミルクが出るはずはないのだが、男の手でそんな動きをされると、まるで、搾乳をされているかのような気持ちになってくる。
そんな気持ちに、興奮は一気に高まってくる。
頭の中が、焼けるようになり、乳房のことだけで一杯になってくる。
「ああ、変だよ。変だよ。おっぱいで、イキそう……」
男の体ではあり得ない場所が、絶頂の予兆を知らせてくることに、由奈(智也)は戸惑い、どうして良いのか分からなくなってくる。
そんな混乱が、さらに官能を乳房へと集中させ、もうそのことしか考えられなくなる。
見た目は男の手のひらに収まっている程度にしか見えない乳房が、だんだんと内側から熱を帯びて、膨れていくように感じられる。
それに合わせるようにして、乳房と乳首への指による刺激も、敏感に感じられるようになっていく。
もう、限界だった。
「イクっ、イク、おっぱい、イッちゃうぅぅぅぅ!」
激しい絶頂の波が、乳首と乳房から、全身へと伝わっていく。
クリトリスや膣、Gスポットほどの強烈な高みはないものの、男の体と違って射精という目印の無い中では、それは紛れもなく、女の体ならではの絶頂だった。
自らの口から、荒い呼吸音が漏れていくのが聞き取れる。
胸元では、イッてしまった乳房を愛おしむように、男の指先が、柔らかく乳房全体を包み込んできている。
「ああ、おっぱいでイクなんて、思ってもみなかったよ」
「だろ。どこでも感じる女の体でなきゃ、こんな経験できないだろ。さ、今度は俺の番だぜ」
大輔(政人)の合図で、二人はまた体を入れ替えた。
「今度はどうする?」
あぐらをかいて、由奈(政人)が尋ねてくる。
「それじゃあ、シックスナインがしてみたい」
「お、良いねえ。それじゃあどうする。お前が上になるか、それとも下になるか?」
言われて大輔(智也)は、シックスナインと言っても、色々な格好があるんだな、と思った。
「由奈さんは、いつもどうしているの?」
「姉ちゃんは、いつも横になっているんだ」
「横に?」
「ああ、その方が、体重が相手に掛からないから、楽で良いんだ」
「そうなんだ。それじゃあ」
大輔(智也)は、濡れそぼっている股間へと顔を近づけてから、その腰を持ち上げて横にしつつ、自らの顔を近づけていく。
それに合わせるように、ようやく半勃ちにまで回復してきた股間へと、由奈の暖かい口中が覆い被さってくるのが感じられる。
上下が逆になって見える女性の股間は、生で見るのはもちろんこれが初めてだし、インターネットでもあまり見ることのできない向きのため、やけに新鮮に感じられた。
大輔(智也)は舌を伸ばし、今は割れ目の下にある突起を舐め上げた。
「んん」
とくぐもった声が聞こえてくるのに合わせて、由奈(政人)の舌が、ペニスを舐めてくるのが伝わってくる。
女性の一番敏感な場所を舐めつつ、その女性から、己の一番敏感な場所を舐められる。
通常の愛撫とは違う、シックスナインならではの、まるで愛撫のキャッチボールとでも言った反応に、大輔(智也)は興奮を覚える。
ぴちゃり、ぴちゃり、と相手に聞こえるように、クリトリスを舌の表面全体で舐め上げていくと、ペニスを転がされるように、相手の舌が絡みついてくる。
舌先で相手の股間を刺激しつつ、むっちりとした尻や太ももを撫で回すと、今度は細い指先が動いて、陰嚢が転がされるのが感じられる。
そうしているうちに、由奈(政人)の口の中にあったものは、すっかり元の大きさと固さ、そして若さを取り戻していた。
そうなると、もう口では我慢できなかった。
「ま、また……チン○ン、マ○コに入れたいよ」
体は成長盛りの高校生、心は好奇心旺盛な小学生の組み合わせだけあって、もう我慢できなかった。
体を離すなり、口から離れたペニスの新たな埋める場所を求めて、女の両足を広げ、股間へと腰を突き立てる。
男のもので感じる膣の感触は、ついさっき何度も体験したばかりなのに、その合間に女の絶頂を挟んでいるせいか、ずいぶんと久し振りで懐かしいものに感じられた。
膣だけでなく、体中で女体の温もりを味わおうと、大輔(智也)は、組み敷いていた女の体を軽々と持ち上げ、そのまま座り込んだ己の腰へと乗せるようにして、座位のポーズを取った。
男の方から腰を動かしづらい格好ではあったが、大輔(智也)は、そんなことは気にならない。
自らの腰を激しく突き上げつつ、彼女の腰を掴んで、力強く上下に振り立てる。
「ああん、ああん」
下からの激しい突き上げに、由奈(政人)は抱きつくように、上半身を密着させてくる。
胸元に乳房が当たってくるのを感じつつ、大輔(智也)は、右手で乳房を鷲づかみにした。
「ああ、激しくって……良い」
身を任せるように由奈(政人)は、体をくねらせる。
そんな不安定な感じから逃れるように、大輔(智也)へと唇を重ねてくる。
唇、胸元、股間、全てが密着したまま、二人は同時に激しく揺れる。
「ああ、出るぅ……」
久し振りとも思える、男としての絶頂を間近に控え、大輔(智也)は、ぎゅっ、と女の体を抱きしめた。
それに合わせるかのように、彼のペニスへと巻き付いていた膣が、きゅっ、と締まり、大輔(智也)のものを絞り上げてくる。
「来て、来て、来てぇ……」
せっぱ詰まったように、女の蜜壺が擦り合わされてくる。
「出すぞ、出すぞ、出すぞぉぉぉ!」
びゅくるぅぅ、どくぅぅぅぅ!
大輔(智也)のペニスから、大量の精液が溢れ出て、膣内へと流れ込んでいく。
「はあ、はあ、はあ……」
五度目となる射精を終えて、大輔(智也)は、心地よい疲労感を感じていた。
ゆっくりとしぼんでいくペニスをなだめるかのように、膣襞が擦り回してきて、同時に腕に抱いた女の柔肌からは、心地よい温もりが感じられる。
「それじゃあ、そろそろ薬の効き目も切れるから、これで終わりにしようか」
「え、そうなの?」
言われて時計を見ると、間もなく2時になろうとしていた。
「二人の体、このままでいいかな?」
憑依している間は、二人とも意識を失っているはず。さっきまでベッドに二人して座っていたのが、今ではベッドの至る所に二人の体液をまき散らしていたとあれば、驚いてしまうだろう。
「良いんじゃないか。我を忘れるほどに、セックスをしたんだとも思うんじゃないか?」
「それもそうかもね」
無責任なことを言いつつ、二人は大輔と由奈の体から、離れていったのだった。

ログ04・完

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